Linuxのもう1つの64ビット対応、レッドハットがAMDのハマーをサポート

2002/8/16

 米レッドハットは米国時間8月13日、同社のOSでAMDの次世代プロセッサ「AMD Opteron」および「AMD Atholon」をサポートしていくことを発表した。

 この発表は米サンフランシスコにて開催中のイベント「Linux World」にて発表されたもの。両社によると、レッドハットは、AMDのハマー(Hammer)アーキテクチャを採用した64ビットプロセッサを搭載したサーバ上で動作するサーバOS「Red Hat Linux Advanced Server」を提供していくという。

 ハマーアーキテクチャは、x86-64テクノロジを採用したAMDの次世代技術。同アーキテクチャを採用したプロセッサとしては、サーバ向け「AMD Opteron」と、デスクトップ向け「AMD Athlon」のリリースが2003年に予定されている。

 今回の発表では、64ビットをネイティブでサポートしつつ32ビットベースのアプリケーションを確実にサポートすることや、サーバやワークステーションに加えデスクトップPCも高性能を享受できることなどをメリットとして挙げている。レッドハットのエンジニアリング担当上級副社長 ポール・コーミア(Paul Cormier)氏は、「RISC/UNIXからの移行を必要とするユーザーへ移行手段を提供する」とコメントし、エンタープライズにおけるLinuxの利用促進への期待をうかがわせている。

 64ビットプロセッサではインテルを追う立場となるAMDだが、新プロセッサのサポートは順調に得られているようだ。Linuxに関する最近の動向としては、先月、米IBMがLinux版DB2でのサポートを表明したことなどがある。今回、Linuxディストリビュータとしては最大手のレッドハットとの提携により、AMDは来年からの出荷開始に向け、さらに弾みをつけたといえる。

[関連リンク]
AMDの発表資料
レッドハット

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