コンテンツ・マネジメント分野にマイクロソフトが参入
2002/8/17
コンテンツ・マネジメント(コンテンツ管理)に特化した製品が、次第に注目を集めつつある。コンテンツ・マネジメント製品としては、外部に発信(Publish)するためのWebコンテンツの管理を目的とする製品や、企業のイントラネットにある文書管理を目的とする製品(ドキュメント管理)、それらを包含した機能を持つもの、CRMなどのアプリケーションと連携した製品、ストリーミング(ブロードバンドによる動画配信)関連の製品など、さまざまな製品やソリューションが存在する。
日本のコンテンツ・マネジメント市場は、まだそれほど大きなものではなく、注目だけが先行している分野だが、今年末までに参入を考えている企業がある。それは世界最大のソフトベンダであるマイクロソフトだ。
同社はすでに米国などではコンテンツ・マネジメント製品をリリースしているが、日本で販売するのは初めて。同社が投入するのは、同社が米国時間7月9日にベータ版が提供をし始めた「Microsft Content Management Server 2002」(CMS 2002)。同製品はスタンダード版は提供されず、エンタープライズ版のみとなる模様だ。価格は未定だが、US版の価格から予測すると、1プロセッサ当たりの価格で1000万円前後となりそうだ。
同社がターゲットにするのは、Webコンテンツ管理を目的とする企業だという。特に意識しているのは、リリースや製品情報などを毎日(または頻繁に)更新するような企業。
CMS 2002は、Webコンテンツにかかわる企業の従業員のワークフローを明確化する。例えば、サイト構造やセキュリティを管理するWebサイト管理者、Webのデザインを手がけるWeb開発者、コンテンツの作成を行うコンテンツ作成者、スケジュール履歴の管理を行うコンテンツ承認者の4つに役割を分類し、この4つの役割ごとに業務と作業を明確化し、これをもとにワークフローモデルを作成することができる。
CMS 2002の最大の特徴は、「Visual Studio.NET」との連携機能にある。また、同社の「Commerce Server」や「BizTalk Serever」「SharePoint Portal Server」といった同社のほかの製品群との連携機能も積極的に提供するという。
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マイクロソフトの発表資料(米国でのベータ版提供開始)
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