エントリ製品でEAIをもっと多くの企業に、TIBCO

2002/9/12

 日本ティブコソフトウェアは11日、「TIBCO BusinessWorks日本語版」を9月30日より販売開始すると発表した。

 TIBCO BusinessWorksは、企業内のアプリケーションとビジネスプロセスの統合、業務の自動化、システムの監視といった本格的なビジネス・インテグレーションを実現するEAIパッケージ製品。同社のEAI製品群「TIBCO ActiveEnterpriseファミリ」の中のエントリタイプに位置付けられ、中小企業もしくは大企業の部門単位での導入、パイロットプロジェクトでの使用などに適したEAIソリューションになる。

 具体的機能としては、Designerと呼ばれるGUIの設計インターフェイスにより、各種アプリケーションやWebサービスなどを連携させたビジネスプロセス・フローの設計がノン・プログラミングで行うことができ、設計したプロセスフローやコンフィグレーション情報(アダプタ設定)、データトランスフォーメーション情報(変換マップ)を、実際に各サーバに導入する「展開」は、ボタンを1クリックするだけで行うことが可能。また、Administratorと呼ばれるWebベースの運用管理インターフェイスから、アプリケーション、システム、リソース、プロセスをリアルタイムに監視することができる。

プロセス設計を行うDesignerの画面(画面をクリックすると拡大表示されます)

 WebサービスやJ2EEを標準でサポートし、プロセステンプレートの提供により、主要なアプリケーションとの接続が容易になっている。

 同じEAIソリューションであるTIBCO ActiveEnterprise、BtoBソリューションであるTIBCO ActiveExchange、企業ポータル製品TIBCO ActivePortalとも、シームレスなインテグレーションを実現するため、スケーラビリティにも優れている。

 日本ティブコソフトウェアの田口雄司代表取締役社長は、「現在、多くのユーザー企業やSIerでさえも、まだ個々のシステムをどのようにするかばかり考えており、システム同士の連携を視野に入れている企業は1割にも満たず、EAIの潜在需要は大きい。弊社は情報Busの上に企業ポータル、EAI、BPM、ワークフローを一体で開発している唯一の会社。トータルで提案できる点を日本で提案していきたい」と決意を語った。

米TIBCO Softwareのストラテジック・マーケティング担当のバイスプレジデント レネー・ホワイト氏

 また、米TIBCO Softwareのストラテジック・マーケティング担当のバイスプレジデント レネー・ホワイト(Rene White)氏は、「弊社は伝統的に大規模システムにソリューションを提供してしてきたが、ビジネス統合のニーズは高く、EAIを大型企業だけではなくもっと多くの企業に使ってもらいたいと考えている。BusinessWorksはスケーラビリティも十分に備えているので、大企業で小さくスタートする場合にも導入されている」と、その利点をアピールした。

 BusinessWorksのエンジン、フラットファイル、アダプタ、SEサービスをパッケージにして、価格は最小構成時で約1400万円から。直販およびパートナー企業から販売される。

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日本ティブコソフトウェア

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