トレンドマイクロ、企業向けセキュリティソフト2製品を発表

2002/9/20

HTTPゲートウェイでのウイルス対策ソフトウェアの「InterScan WebProtect 1.0 for ICAP」

 トレンドマイクロは9月19日、企業向けWebセキュリティ対策製品として、HTTPゲートウェイでのウイルス対策ソフトウェア「InterScan WebProtect 1.0 for ICAP」(ISWP ICAP)を10月7日より、Webアクセスの管理およびコントロールを行うソフトウェア「InterScan WebManager 2.1」(ISWM)を10月11日より発売すると発表した。

 約1年前に現れたNimdaによって、電子メールの添付ファイルを開かなければウイルスに感染しないという常識は打ち破られ、現在ではWebブラウザ経由でも簡単にウイルスに感染する。IPAの発表では、すでに感染経路の52%がWebサイト経由での感染だという。こうした中で新たな感染源として懸念されているのが、ユーザーが増えているWebメールの存在。Webメールは表示しただけで感染するタイプのウイルスに極めて弱く、その弱点を突いたいわゆるインターネットウイルスが拡大傾向にある。Webメールの利用によってこのインターネットウイルスに感染する危険性が高くなっていると、トレンドマイクロは指摘する。

 トレンドマイクロは、こうしたWebサイト経由でのウイルス感染を防ぐ製品としてISWP ICAPを投入する。ISWP ICAPは、Webサイトの閲覧やWebブラウザ上からFTPを利用する際などに、ウイルス検索や削除を行う。業界標準のプロトコルであるICAP ver.1.0に準拠したことで、ICAP非対応製品と比べてパフォーマンスは高い。また、冗長化構成および負荷分散が可能だ。

 バージョンアップしたISWMは、Webサイトへのアクセスを制限、コントロールするソフトウェア。トレンドマイクロによると、業務目的外でのWebアクセスは、全アクセス数の4分の1以上にも達し、特にアダルト、ショッピング、娯楽関連のWebサイトへのアクセスが多いという。ISWMはこうした企業の懸念にこたえることができる。今回のバージョンアップでISWMに追加されたのは、パッチを当てていないWebブラウザのWebアクセスを制限できるブラウザ制限機能や、規制されたWebサイトへのアクセスを許可するものの、アクセス時に警告を表示させるオーバーライド機能、LDAP対応など。

 ISWP ICAPの価格は、25アカウント以下で3950円。対応OSは、Solaris 8。ISWMの価格は、30クライアントライセンスで23万8000円。対応OSは、Solaris 2.6/7/8、RedHat Linux6.2J/7.1/7.2/7.3、Turbolinux 7 Server、Windows 2000 Server(Service Pack3以上)。

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トレンドマイクロの発表資料

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