アドビ、SII、オラクル、ボルチモアがセキュリティ基盤システムを共同開発
2002/10/31
EDM(Evidenced Data Management)概念図(クリックすると拡大) |
このセキュリティ基盤システムは、申請や決済など業務の電子化実現を目的とする。2002年末に製品化の予定だが、「現時点では価格や販売方法などの詳細は決まっていない。当面は、電子政府需要を想定し、官公庁市場に対する売り込みを行っていく予定」(日本ボルチモアテクノロジーズ 取締役 北村裕司氏)という。
セキュリティ基盤システムの開発において、個々の要素技術に特化したベンダ同士が技術協力を行い、統合して提供しようとする試みは、今回の発表が初めてのことになる。
システム概念図(クリックすると拡大) |
同セキュリティ基盤システムは、電子文書の真正性を証明するDVCS(Data Validation and Certification Server)を実装した国内初の製品化を含む電子公証局システムや署名文書保管システムなどを統合したもの。この基盤システムにより、電子文書/データの証拠力を高めるための環境を実現するデータマネジメントのコンセプト「EDM(Evidenced
Data Management)」を実現する。
主な機能として、複数署名およびその署名検証や電子的な確定日付の付与と電子文書の存在証明、署名文書のセキュアな長期保管、電子署名の長期有効性確保などが実装される予定。
各社の役割は以下の通り。
- アドビ:「Adobe Acrobat 5.0」によるAdobe PDFへの複数署名機能および関連技術
- SII:時刻認証サービス「クロノトラスト」による時刻配信サービス、タイムスタンプ技術
- 日本オラクル:「Oracle Internet File System」による電子文書保管技術
- 日本ボルチモア:電子署名の基盤技術(署名、署名検証、電子公証など)の開発および各社技術のインテグレーション
(編集局 谷古宇浩司)
[関連リンク]
アドビ
システムズ
セイコーインスツルメンツ
日本オラクル
日本ボルチモアテクノロジーズ
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