USBトークン利用のユーザー認証で利便性向上を
2002/11/1
レインボー・テクノロジーズとネット・タイムは、両社のソリューションを組み合わせた新認証システムを発表した。これはレインボー・テクノロジーズのUSBトークン「iKey」(アイキー)とWeb認証ゲートウェイアプライアンス「NetSwift iGate」(ネットスイフトアイゲート)を、ネット・タイムのセキュリティインテグレーション・ツールの「ARCACLAVIS」(アルカクラヴィス)で利用できるようにしたもの。
「ARCACLAVIS」は、PCの起動やローカルネットワークへのログイン、ファイルなどの暗号・複号、Notesなどへのアプリケーション・ログイン、VPNやRASへの接続などにおいて、ICカードによる統合的なユーザー認証とアクセスコントロールを提供するインテグレーションツール。今回の提携によりICカードに加えて、USBトークンであるiKeyが利用できるようになり、各クライアントPCにICカード読み取り装置を用意することなく、ARCACLAVISの統合ソリューションが利用できるようになった。
米国レインボー・テクノロジーズ 代表取締役社長 ショーン・アボット氏 |
米国レインボー・テクノロジーズ 代表取締役社長 ショーン・アボット(Shawn Abbott)氏は、「ビジネスアプリケーションがWebに移行してきていることもあり、弊社のUSBトークンを利用したWeb認証ソリューションや暗号化ソリューションのビジネスも大変な勢いで伸びている」と同社ビジネスの伸展を強調したうえで、iKeyを利用した場合の簡便さを実際にデモンストレーションしてみせた。
レインボー・テクノロジーズ代表取締役社長のハンフリー・チャン(Humphrey Chan)氏は、「ユーザーはセキュリティのために利便性を犠牲にしない。こうした考え方にたてば、シンプルなソリューションを提供することが求められる。また今日、セキュリティを含めたITソリューションを導入する場合、早期導入と低コストが求められる。今回、この用件を満たすソリューションを提供できるようになった」と述べ、その目標を「発売1年目で、日本の10万ユーザーに使って欲しいと考えている」と語った。
またネット・タイム 代表取締役社長 中原精一は、「ARCACLAVISには『SDK』というユーザーアプリケーションなどに、キーデバイスによる認証機能を組み込むことができるツールがあるが、今回のジョイントで弊社のパートナーや顧客企業が開発したICカード利用のアプリケーションに、iKeyで使えるようになる」と活用範囲拡大に期待を滲ませた。
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