なぞに包まれたIPネットワークベンダ、日本で活動開始
2002/11/13
Procket Networks CEO&President Randall J.Kruep氏(左)とプロケット・ネットワークス・ジャパン 代表取締役社長 Steve Young氏(右) |
米Procket Networksは11月12日、国内のシステムインテグレータ3社(NTTPCコミュニケーションズ、東京エレクトロン、ネットワンシステムズ)と共同でジョイントベンチャーを設立した、と発表した。新会社はプロケット・ネットワークス・ジャパンで、Procket
Networksが研究・開発する次世代IPソリューションの日本でのマーケティング、販売、技術サポートを担当する。具体的にどのような製品が登場するのか、出荷時期など一切未定。
特許保持または申請中のIPネットワーク関連基礎技術として、同社では「2億以上のトランジスタを搭載したプログラム可能なVLSI(Very Large
Scale Ic)シングルチップ「OC-768」や全モジュール化されたIPソフトウェアなどがある」とした。
複数の記者が「具体的にどのような製品を開発するのかがわからなければ、記事の書きようがない。そもそもProcket Networksは、だれに何を売る会社なのか?」との質問を繰り返したにもかかわらず、「具体的な製品の内容については、今回話せない」とProcket
Networks CEO&President Randall J.Kruep氏は、かたくなに拒否した。
ジョイントベンチャーに参加した3社は、国内でのProcket Networks製ソリューションの展開に向けた技術評価やマーケティング活動、製品開発におけるアドバイスなどを行う予定で、3社の協力のもとで具体的なソリューションが登場する可能性が高い。というのも、Procket Networksが米国以外でプロモーション活動を行うのは、「日本が初めてのこと」(Kruep氏)であり、日本でのマーケット情報を元に製品化を行い、世界市場へ展開をしていく可能性が高いからだ。
新会社の持ち株比率や売り上げ目標などは「株式を公開していないので、公表はできかねる」(Kruep氏)とのこと。
Procket Networksは、ルーティング・アーキテクチャとマイクロプロセッサの経験者によって「約40カ月前」(Kruep氏)に設立されたシリコンバレーのベンチャー企業。ベンチャーキャピタルから2億7200万ドルの融資を受け、現在までIPネットワークの基礎技術の研究・開発を行ってきた模様だ。
「“ハイパフォーマンス”、“ハイスピード”、“ハイアベイラビリティ”という3つの言葉に象徴される、パケットベースのまったく新しいネットワーク・テクノロジー製品を弊社は開発、提供する」とKruep氏は熱く語った。秘密のベールに包まれたIPネットワークシステムベンダが投入するであろうまったく新しいIPソリューションに期待したい。
(編集局 谷古宇浩司)
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