中小企業を救うポータルサイト「経革広場」開設、MS
2002/12/13
OEM営業本部 ゼネラルビジネス統括本部 東日本・西日本 営業本部担当 眞柄泰利氏 |
マイクロソフトは12月12日、中堅・中小規模事業所向けのビジネスポータルサイト「経革広場」(経営革新=経革)を開設、サービスを開始した。「経革広場」は、同社が2001年10月から推進している「全国IT推進計画」の一環として、パートナー企業27社と協業しながら展開する新サービス。経革広場内でサービスを提供する27社のパートナー企業がそれぞれ、マーケットプレイスや製造業向けの部品カタログサービス、流通・製造業向け製品カタログサービスのほか、税務や助成金の利用情報といった、企業向けのサービスを提供する。基本的には無料だが一部有料サービスも含まれる。
マイクロソフトが推進する「全国IT推進計画」とは、(1)ITの啓蒙活動である「IT実践塾」や「IT体験キャラバン」の展開、(2)全国のITディーラー整備のための施策である「IT推進全国会」の推進、(3)中堅・中小規模事業所向けの業種別ソリューションの提供、などを行う取り組みである。ターゲットを全国の小規模事業所に絞り、ITリテラシーの段階的な向上を促す目的がある。OEM営業本部
ゼネラルビジネス統括本部 東日本・西日本 営業本部担当 眞柄泰利氏によると「従業員100人未満の事業所は全国に610万あると言われているが、マイクロソフトがパートナーを通じて(ビジネスとして)アクセスできるのは全体の30%程度」だという。残りの70%の事業所を同社の「顧客」として取り込む施策として、全国IT推進計画の存在がある。
「全国610万事業所のうち、大部分の企業は、IT投資を行う余裕さえないのが現状なのだ」と眞柄氏は話す。そのような状態で、マイクロソフトおよび同社のパートナー企業が営業をかけても、ビジネスが成立する可能性はほとんどない。ならば、まずは全国の小規模事業所の本来のビジネスを支援しながら、啓蒙活動も平行して行い、将来的な顧客として育て上げるのが得策なのではないか。全国IT推進計画にはこのような背景がある。
なお、経革広場は、2003年度末までに5万事業所、2005年度末までに50万事業所の会員獲得数を目標としている。
(編集局 谷古宇浩司)
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