日本IBMが減益、サービス分野に明るさも
2003/2/25
日本IBMが2月24日発表した2002年12月期連結決算は、ハードとソフトの売り上げが大きく減少したことで、当期利益が前年比10.4%減の950億円となった。サービス分野の売り上げは順調で11年連続の2ケタ成長となった。総売上高は前年とほぼ同じ1兆4601億円で0.1%減。営業利益は1673億円(7.5%減)、経常利益は1665億円(3.6%減)だった。
大きく落ち込んだのがハードとソフト。ハードは製品価格の低下などで2ケタ減となった。ソフトも2ケタ減となった。厳しい中でもハードではUnixサーバ、IAサーバの上位機種が好調。ソフトではWebSphereが前年と比較して売り上げが約30%増加した。
日本IBM全体の中で好調なのはサービス分野。特にアウトソーシング事業は、アウトソーシングの活用が企業に定着したことで、前年比30%の増加となった。ERPやCRMなどビジネスソリューション分野も順調で約30%の成長だった。Linux関連事業はxSeriesの販売が好調なことや、メインフレームのzSeriesが本格的に販売を開始したことで、前年比30%増となった。
(垣内郁栄)
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