WebLogic Workshop 8.1はコックピット

2003/3/7

米国BEAシステムズ 製品マーケティング シニアディレクター Peter Linkin氏

 BEA WebLogic Platform 8.1では、統合開発環境WebLogic Workshop 8.1がWebアプリケーション開発、Webサービス作成、システム統合をハンドリングするコックピットのような存在になるらしい。今回は、特に強調されているシステム統合機能について、米国BEAシステムズ 製品マーケティング シニアディレクター Peter Linkin氏に話を伺った。

 具体的にWebLogic Workshop 8.1では、システム統合のどのようなフェイズを実現するのか? Linkin氏によると、WebLogic Integration 8.1が持っているEAI(Enterprise Application Integration)機能、すなわちアプリケーション間を接続するアダプタ、データのフォーマット変換、メッセージングのルーティング、ビジネスプロセス管理、ワークフロー管理、BtoBプロセス管理のすべてを、Workshopで扱えるようになるという。

 例えば、Workshopのビジュアル開発環境を使って、ビジネスプロセスのフローを作成できる。ある社内開発のアプリケーションとSAP R/3製品を連携させる場合、画面の右側に用意されたあるSAP R/3 Javaコントロールをクリックする。するとSAP R/3のオブジェクトやイベントが表れる。適切なモデルを選んでドラッグ&ドロップで画面中央に持ってくれば、その背後でフローの作成に必要なJavaコードが自動生成される。生成されたコードをマニュアルに拡張した結果、ビジュアル開発環境に反映させることも可能だ。

 データフォーマットの変換は、画面の左側にあるエレメントと右側にあるエレメントをマッピングすることで設定を行う。メッセージングのルーティング、ワークフロー、BtoBプロセスも同様の考え方だ。Workshopがシステム統合プロジェクトに必要なプログラムをGUI環境で抽象化することにより、開発者が生産性の高いシステム統合をビジュアルに行えるというのがユニークな点だ。「この特長でほかのEAIベンダより2年は先を走っている」と、Linkin氏は力説する。

 同氏が自信を見せるのは、WebLogic Platformがまだ7.0であった時代から持っている強みにも起因している。競合するEAIベンダの場合、インテグレーション・サーバがほかのWebアプリケーションシステムとやりとりする際に、Webアプリケーション・サーバ上に搭載されたカスタムロジックと何らかの接続機能が必要になる。

 「彼らの製品はどんなに頑張ってもWebアプリケーションサーバと1つになれない。しかし、WebLogic IntegrationはWebLogic Serverと融合したことによって、サーバ上にあるカスタムロジックを自分のものとして扱うことができる。そこに“接着剤”は必要ない。また、彼らはJ2EE対応をうたっていても、それはプロプライエタリな技術の上に、ベニヤ板をかぶせたようなもの。コアから業界標準技術を積み上げたわれわれの製品とは根本から違う」(Linkin氏)

米国BEAシステムズ 製品担当プレジデント Olivier Hellebold氏

 米国BEAシステムズ 製品担当プレジデント Olivier Hellebold氏によれば、WebLogic Serverユーザーのインストールベースは、多くがバージョン6.0台であるといい、現時点ではWebLogic Platform 8.1は同社が開発者に示したビジョン的な意味合いが強い。しかし、今後の開発の方向性としてビジネス・アクティビティ・マネジメント(BAM)と称する上流のビジネス分析ツールの付加を示唆するなど、Workshopを中核とするWebLogic Platformへの投資は前向きだ。

 「これまでのEAIソリューションと呼ばれるものはあまりにも高価過ぎ、複雑過ぎて、大企業でなければプロジェクトに手をつけられなかった。われわれの業界標準に準拠した、1つに統合化され、シンプル化された製品なら、顧客の投資はおそらく半分から半分以下になる。中堅中小企業にも確実に市場が広がっていくだろう」(Hellebold氏)

(吉田育代)

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米BEAシステムズ

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