「Linuxでは他社に先駆け」と強調するNECの狙い
2003/3/27
NECは、Linuxを使った業種向けのソリューションパッケージ「NECエンタープライズLinuxソリューション」の強化、サポートセンターの整備を柱とする新しいLinux戦略を発表した。
NECソリューションズの執行役員常務 池原憲二氏 |
NECソリューションズの執行役員常務 池原憲二氏は「NECはLinuxに対してきちんと取り組んでいる、という姿勢を発表したい。他社も取り組んでいる中、前々から力を入れてきたNECが取り組みを発表しないのもおかしい」と述べて、他社へのライバル心をむき出しにした。NECには早くからLinuxに取り組んできたという自負があり、“Linuxに強いNEC”をアピールするのに懸命になっているようだ。
同社が強化するのは、Linuxを利用した業種別のソリューションパッケージである「NECエンタープライズLinuxソリューション」。官庁、自治体や教育、特定業務、民間の業務アプリケーションなどソリューションパッケージのメニューを増やす。また、全国5カ所にLinuxの技術サポートセンターを設立し、ソリューション支援を強化する。NECではこれらの取り組みで、2003年度のLinux関連事業の売り上げを2002年度の2倍にすることを目指す。
新戦略に加えて、NECがLinux戦略でアピールしたいのは、「他社に先駆けた取り組み」だ。NECによると、Linuxを使い科学技術計算用システムやBIGLOBEの電子メールシステム、官公庁システムなど国内外で1000サイトのシステム構築実績があるという。同社のLinux関連技術者は1000人以上。すでにLinux関連事業は黒字化している。池原氏はLinuxビジネスが拡大している理由について、「UNIXシステムからの移行などLinuxのコストパフォーマンスが支持されている」と説明した。
(垣内郁栄)
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NECの発表資料
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