Windows Server 2003 日本語版、いよいよ登場
2003/4/8
マイクロソフトは4月7日、「Windows Server 2003 日本語版」を製造工程向けに出荷したと発表した。2002年12月に最終ベータ版をリリース、2003年1月末には早期評価キットを配布するなど、準備作業を段階的に踏みながらの正式リリースとなった。これまでマイクロソフトがさまざまな場所でアピールを繰り返してきように、「Windows Server 2003 日本語版」の開発思想は、セキュリティという観点に最大の比重がかけられている。「Secure by Design(設計段階でのセキュリティの確保)」「Secure by Development(展開時のセキュリティの確保)」「Secure by Default(設定時のセキュリティ確保)」という3つのエンジニアリング・プロセスは、セキュリティ・ホールの存在による脆弱性の指摘やコンピュータ・ウィルスによる集中攻撃の標的となりやすいというユーザーの認識を覆(くつがえ)そうとする同社の必死の対応策だった。
加えて、「Windows Server 2003 日本語版」の開発には、顧客の意見を積極的に加えることで、利便性の向上を図ろうとする試みも行われた。Joint Development Program(JDP:共同開発プログラム)と呼ばれる施策は、開発段階の「Windows Server 2003 日本語版」を顧客の環境で展開し、問題点の解決を逐次反映することで、品質の向上を目指したものだ。JDPに参加したのは、ジェイアール東日本情報システムや大塚商会。特に前者からは、主にActive Directoryの展開における不具合や変更依頼報告がなされた。
なお、同社では、「SQL Server 2000 Enterprise Edition 日本語版」も出荷を開始したと発表している。
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