日本HPにも採用されている分散型ネットワークアナライザ

2003/5/17

「1000クライアント程度の中小規模から、大規模の顧客に広く支持されている」と語るデイビッド・コフィン(David Coffin)氏

 米フルーク・ネットワークスは、5月16日、WAN、LAN、ワイヤレスを含むネットワーク全体を統合的に監視する「OptiView」ファミリの新製品を発表した。

 同社は、世界大手の計測器メーカーである米フルークのネットワークテスト部門として2000年にスピンアウトした企業。2001年に米マイクロテストを買収し、ネットワーク管理者向けソリューションの幅を拡大した。
 
 同社が展開してきた分散型ネットワーク解析システム「OptiView」ファミリは、監視するネットワーク対象としてLAN内に注力し、その改良を進めてきたが、今回発表した「OptiView WAN アナライザ」は、WAN側の問題も自動検出できる。WAN、LAN、ワイヤレスのネットワーク全体を統合的に監視する「OptiView Console 6.0」も発表した。

 ユーザーはOptiView製品を利用することで、ネットワーク障害をツールを用いて、視覚的に問題を解明(ドリルダウン)できる。ネットワーク情報を測定しながら、統計解析で把握し、パケット・キャプチャで問題を検出するまでの一連のネットワーク監視を一環して行える。また、ネットワークの問題を切り分け、特定のネットワークトラブルの検出時に持ち歩けるポータブル・アナライザも備えている。

障害の起こった場所まで運べるポータブルタイプのOptiView

 同社 エンタープライズ スーパービジョン ソリューション グループ統括マネージャ デイビッド・コフィン(David Coffin)氏は、「弊社は、分散ネットワーク解析を統合できる唯一のベンダである」とし、OptiView単体のみで、リアルタイムにネットワークの障害情報を解析し、原因となるクライアントを特定できる製品のユニークさを強調した。

 また、デイビッド氏は日本での大手顧客リストの1つとして、大規模システム監視ソリューションを手がける日本ヒューレット・パッカードを挙げた。「(日本HPは、OptiViewが持つ)同一の画面上で、他社のネットワーク管理製品のデータを統合管理できるというLAN側のネットワーク管理能力を評価している」コメントした。国内では、NTT-MEなどのパートナーやシステム・インテグレータを通じて販売しているが、今後は新たな販売チャネルの開拓に一層力を入れていく。

(編集局 富嶋典子)

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フルーク・ネットワークス

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