オラクル、Javaでも大胆な新戦略

2003/5/20

代表取締役社長 新宅正明氏(左)、取締役専務執行役員 山元賢治氏(右)

 日本オラクルは5月19日、Webアプリケーションサーバ「Oracle9i Apprication Server Java Edition」(9iAS)を出荷するとともに、3カ年計画にもとづいたWebアプリケーション・サーバ・トップシェア獲得のための新戦略を発表した。5月14日に発表した新Linux戦略に引き続く、同社のシェア拡大策である。代表取締役社長の新宅正明氏は、「1996年からオラクルはJavaにコミットしてきた。今回の新戦略は総仕上げの位置付けにある」とし、Javaに対するオラクルの強力な後押しを強調した。

 現在、Webアプリケーションサーバの分野では、IBM、BEAシステムズの2強がトップ争いを演じているという状況。「残念ながらオラクルは3位に甘んじている」(新宅氏)としながらも、キーマンズネットとの共同調査結果を引き合いに出し、「9iASの機能、性能はBEAを大きく引き離し、IBMを超えている」と強気の発言をした。

 9iASのシェア拡大策の骨格は、IBMおよびBEA製品の顧客をいかにオラクルに“転向”させるか、である。特にターゲットとするのは、BEAの顧客で、WebLogicユーザーは無償で9iASへ乗り換えが可能なキャンペーンを、8月末まで展開するなどの思い切った策を行う。さらに、HP-UXに無償バンドルするほか、伊藤忠テクノサイエンス(CTC)を通じて提供されるSolaris系マシン、Proliant系マシンに試用版を添付するなどのバンドル展開も実施する。Java技術者育成という側面からは、「Oracle9i TOPGun」と名づけ、2日間のハンズオンセミナーを3000人に無償提供、ORACLE MASTER Goldに9iASの認定資格を設け(5月24日開始)、FY04から開始される3年間で3万人の認定取得者育成を目指すといった戦術も行っていく。

(編集局 谷古宇浩司)

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