四半期決算で重要になるIT資産管理
2003/6/13
LANDesk Softwareは複数のクライアントPCやサーバを集中管理する統合管理ソフトウェア「LANDesk Management Suite v7.0」を発表した。
同社代表取締役 井手龍彦氏は製品発表の席で、「LANDesk Management Suiteは、1万ライセンス以上を利用する企業もある。例えば鹿島建設、東芝、日本たばこ産業などがそうだ」と述べ、同社製品の実績を誇示した。
最新バージョンとなるv7.0の特徴は、3つの機能やツールにある。1つ目はソフトウェアライセンスの監視機能強化、2つ目はOSの移行時に必要となる個人設定データの移行ツール、3つ目はMac OSのサポート強化やそのほかの機能改善である。ここでは、1つ目と2つ目について具体的に紹介する。
1つ目のソフトウェアライセンスの管理機能で重要なことは、(1)企業で使われるソフトのうち、不正ソフト(ライセンス外のソフトなど)、業務外のソフト、企業の管理者が関知していないソフトの把握、(2)ソフトウェアライセンス数の管理・監視、(3)アプリケーションの導入・使用状況の把握だという。
(1)については、v7.0は問題のアプリケーションを実行できないようにリモートで設定できる、(2)については、購入したライセンス数と実際のインストール数を比較し、最適なライセンス形態の把握に役立つ、(3)については、アプリケーションの起動状況をマシン単位でレポートできる。
特に(3)のアプリケーションの導入・使用状況に関しては、東京証券取引所が今年度から四半期決算を義務付けたこともあり、企業内のIT資産の状況をいち早く把握する必要があるため、今後これに備える需要が増えるだろうとLANDesk Softwareで見ている。
2つ目のOSの移行時に必要となる個人設定データの移行ツールだが、OSのアップグレード時などにユーザーデータをそのまま新しいOSでも利用できるように引き継ぐことができるようにしたツールだ。OSやデスクトップの設定、アプリケーション設定、フォルダやファイルの設定を引き継ぐことができる。アプリケーションの設定などはユーザー側で拡張させることも可能だ。
LANDesk Softwareは新バージョンの発売により、「新機能の使い勝手をアピールして、最低でも従来の2倍以上を売り上げたい」(井手氏)という。
同ソフトの販売開始は8月予定で、10クライアント版が19万円、100クライアント版で150万円、1000クライアント版が1250万円。
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