「IT部門とユーザー部門の対立を解消」、アクチュエイト

2003/10/25

 ビジネス・インテリジェンスベンダのアクチュエイト ジャパンは、国内の大手システム・インテグレータ(SI)の4社と販売提携を結んだと発表した。SI各社は、顧客企業に導入するソリューション・パッケージにアクチュエイト製品をアドオンする。

 アクチェイト ジャパンが提携したのは、NECネクサソリューションズ、東芝ソリューション、日本IBM、富士通エフ・アイ・ピーの4社。アクチュエイト ジャパンの代表取締役 小島康英氏は、同社のパートナー戦略について、「年末までにさらに10社の販売代理店と契約したい。今後1年に国内大手SIの100社のうち、50社程度と一緒に仕事をするのが目標だ」と述べ、パートナーをさらに増やす考えを示した。

米アクチュエイトの最高経営責任者兼社長 ピーター・シッタディニィ氏

 アクチュエイトのビジネスインテリジェンス・アプリケーション「Actuate 7」はERPやCRM、SFAなど企業の基幹システムが収集する情報を、経営判断をするのに有用な形に編集し、必要なスタッフに分かりやすい形で示すレポーティングツール。Webベースのツールで、IT部門のスタッフでなくても容易に操作できるのが特徴となっている。

 米アクチュエイトの最高経営責任者兼社長 ピーター・シッタディニィ(Peter Cittadini)氏はアクチュエイト製品について「単一のプラットフォーム上にユーザーが望む柔軟なアプリケーションを構築できる。多くの企業では管理性を重視する情報システム部門と自主性を重んじるユーザー部門の間に対立がある。アクチュエイト製品はその双方を満足させ、対立を解消させる」と述べた。

 アクチュエイトと提携したNECネクサソリューションズの取締役常務 上ヶ島信之氏はアクチュエイト製品について、「BIを使って情報を活用したいという顧客企業の要求が多くなってきている」と現状を説明。「顧客は迅速な導入と低コスト、高いセキュリティを求めている。その要求に合う製品を探していて、アクチュエイトに出会った。パッケージにアクチュエイト製品をバンドルし、顧客企業に提供することを予定している」と述べた。NECネクサソリューションズはアクチュエイト製品を大手製造業などに提案し、今後2年で40社程度に販売したいとしている。

 日本IBMのe-ビジネス・ソリューションズ CRM&BIソリューションズ 部長 成田徹郎氏は「世界と日本の顧客の違いは、日本がパッケージの利用率が低い点だ」と指摘した。日本の顧客は品質を考えて、SIによるカスタムメイドのアプリケーションを好む傾向があり、「金融、テレコム、製造などITによる差別化が必要が業種でも手作りにこだわっている」という。だが、高品質で、柔軟な拡張性を備えたパッケージ製品は多い。また、カスタムメイドとパッケージでは、開発やメンテナンスのコストで大きな差が出るのは明らかで、成田氏は「パッケージの利用に移行させていきたい」と強調した。IBMはアクチュエイト製品をSAP/R3などERPパッケージに組み込んで、販売する。

(編集局 垣内郁栄)

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