世界130カ国で通用する、UML認定試験開始
2003/11/12
OMG会長兼CEO リチャード・M・ソ ーリー氏 |
UML教育研究所(UTI)とオブジェクト・マネジメント・グループ(OMG)は11月11日、「OMG認定UML技術者資格試験」(OCUP)プログラムを11月10日に開始したと発表した。当日行われたのは基礎レベルの「ファンダメンタル・レベル」。英語以外での提供は日本が初めてとなった。OMG 会長兼最高経営責任者のリチャード・M・ソーリー(Richard Mark Soley)氏は「世界130カ国以上、4800以上の会場で同時に行われた。日本では100以上の会場を準備した」と、その規模の巨大さをアピールした。
同プログラムは、UTIとOMGの合意に基づき、OMG自らが試験問題の開発、資格認定といったプログラムの運営を統括する一方、日本を含むアジア太平洋地域ではUTIがローカライゼーション、マーケティング、プロモーションなどの業務を担当する。今回開始したファンダメンタル・レベルに引き続き、応用レベルである「インターメディエイト・レベル」(2003年12月開始予定)、上級レベルである「アドバンスト・レベル」(2004年1月開始予定)が順次開始される。同プログラムの特徴は、「判定基準があいまいな設計能力のレベルを問うものではなく、UMLの表記、理解のみを評価する」(ソーリー氏)点にある。90分80問の問題形式は受験者にとって、ほとんど反射神経を試す感じとなるだろう。すなわち、完全に理解し、実践で活用できる知識が身についたことを確認する作業ともいえる。それぞれのレベルの試験は、自由に受けることができるが、合格認定を受けるには、下位レベルの試験に合格していなければならない。
国内では非営利活動法人「UML モデリング 推進協議会(UMTP/Japan)」が、モデリング技能の検定試験を展開するという動きをみせている。同技能試験は、モデリングというより広範囲な領域を対象としている点でOMGの認定試験とは異なるとみられる。
(編集局 谷古宇浩司)
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