PHPをキャッシュしWebアプリを高速に、ゼンド
2003/12/13
ゼンド・オープンソースシステムズはPHPを使ったWebアプリケーションを高速にするソフト「Zend Performance Suite 3.6 日本語版」の販売を開始したと発表した。最新のWebサーバに対応させる一方で価格は据え置いた。
Zend Performance Suiteは、コンパイルしたPHPスクリプトをキャッシュすることで、実行時の読み込みとコンパイルを省略し、PHSスクリプトの動作を高速化する。データベースから生成した映像などのデータもキャッシュ。WebサーバからクライアントのWebブラウザにコンテンツを送信する際も、コンテンツデータを圧縮し、高速に通信できるようにする。
新バージョンの3.6では、既存機能を強化した。WebサーバはこれまでApache 1.3に対応していたが、新たにApache 2.0にも対応。2004年前半にはマイクロソフトのInternet Information Services(IIS)にも対応させる計画。データを圧縮する際の設定やバーチャルドメインへの対応も強化した。高速化機能自体は2003年5月に発売した前バージョンの3.1と変わらないが、「使い勝手が大きく向上した」(ゼンド)という。年間100本の出荷を見込んでいる。
価格はLinux、FreeBSD対応のIntel版が1CPUで31万円、2CPUで50万円、4CPU以上で80万円となっている。Solaris対応のSPARC版が1CPUの場合に50万円、2CPUが90万円、4CPU以上が150万円。対応するPHPバージョンはPHP 4.1.2から4.3.x。ゼンドではほかにPHPベースのアプリケーションを開発しているxSP向けに、特別パッケージを用意した。価格はオープンプライスで、導入ライセンス数や利用期間に合わせて設定可能。Zend Performance Suiteの全機能を利用できるパッケージと、機能をPHPスクリプトのキャッシュだけに限定した特別パッケージも用意した。
(編集局 垣内郁栄)
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ゼンド・オープンソースシステムズの発表資料
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