自律型コンピューティングの標準化へ、IBM
2004/1/6
新日鉄ソリューションズと日本IBMは1月5日、オートノミック・コンピューティング(自律型コンピューティング)技術の標準化に向けた協業を開始すると発表した。この協業は、米IBMが2003年4月に発表したオートノミック・コンピューティング・システムの構築を支援する「ブループリント」に基づいている。協業の第1ステップとして1月から3カ月間にわたり、新日鉄ソリューションズのシステム研究開発センターで実証実験を行う。実験の内容は、ブループリントに基づく問題判別ツール「ログ/トレース・ツール」によるログ解析である。
アプリケーションやミドルウェア、ハードウェアといったログ・データはベンダごとに異なっているのが現状であり、異機種混在環境でシステムの診断や解析を行うには膨大な時間と手間がかかる。しかし実証実験で使用する「ログ/トレース・ツール」を使うと、「データのスピードアップが図れ、システムトラブルの際の問題特定や復旧作業を迅速に行うことができる」という。つまり、異機種混在環境で同一ツールを活用することによる問題判別の自動化が、今回の実証実験の目的となる。
新日鉄ソリューションズが検証した結果は日本IBMにフィードバックされる。「ログ/トレース・ツール」の実システムへの適用のめどがついた時点で、同社の基盤ソリューション事業やデータセンター内の各種サービスに、オートノミック・コンピューティングの標準技術として採用する予定。
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新日鉄ソリューションズ
日本IBM
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