ヘルプデスクと統合、シマンテックの早期警告サービス

2004/4/8

米シマンテック プロダクト マーケティング ディレクター 香川悦子氏

 シマンテックはコンピュータ・ウイルスやワームの早期警告サービス「DeepSight Alert Services 6.0」を5月10日に開始すると4月7日に発表した。従来の電子メール、PDFでの配信に加えてXML形式での配信に対応。企業内のヘルプデスク業務やポータルなど既存のセキュリティプロセスや対応システムに容易に統合できるようにした。米シマンテックでプロダクト マーケティング ディレクターを務める香川悦子氏は「複合型の脅威が増加し続けている」として早期警告サービスの重要性を強調した。

 DeepSightは、シマンテックのアナリストが2200社4600製品を監視し、脆弱性が発見された場合にサービス利用者に対して電子メール、PDFなどで警告を配信するサービス。警告情報はWebサイトでも閲覧可能。製品別に脆弱性の種類やその深刻度、影響を受ける可能性があるシステムとバージョン、さらに影響を回避するための方法や適用可能なパッチの情報を提供する。

 新バージョンのDeepSightではXML形式の情報配信に対応した。社内でヘルプデスクを設けている場合、DeepSightからの情報を取り込んでセキュリティ担当者に対策を依頼、担当者が対策を終わらせるまでのプロセスを自動化できる。管理者は対策を依頼した各担当者の作業配分や進ちょくを集中管理でき、効率的にセキュリティ対策を進めることができる。DeepSightからの情報をカスタマイズしポータルに掲載するなど、脆弱性情報を自社のシステムに合わせて柔軟に活用できるようにした。

 DeepSightの利用は、9ライセンスまでの場合で、1ライセンス当たり55万円(1年間)。24ライセンスまでの単価は50万円、99ライセンスまでの単価が44万円などとなっている。入手した情報を社内のほかのユーザーに転送する場合は、情報を受け取る人数に応じて別料金の再配布ライセンスが必要。XML形式での配信を受けるにはライセンス数に関係なく220万円(1年間)を支払う。

(編集局 垣内郁栄)

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シマンテックの発表資料

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