トレンドが新アプライアンスの発売を中止した理由

2004/4/15

 トレンドマイクロは4月末の出荷を予定していたセキュリティ・アプライアンス「Trend Micro GateLock Remote Appliance 3000/5000」(以下、GateLock 3000/5000)の発売を中止する、と4月15日に発表した。GateLock 3000/5000はネットスクリーン・テクノロジーズ製のアプライアンス「NetScreen 5GT」をトレンドマイクロブランドにした製品で、機能はほぼ同一。トレンドマイクロでは「GateLock 3000/5000とNetScreen 5GTは、それぞれのターゲット市場を明確にしたつもりだったが、実際は重複することが予想された。エンドユーザーの混乱を避けるために発売を中止した」と説明した。

トレンドマイクロが発売を中止した「Trend Micro GateLock Remote Appliance 5000」

 GateLock 3000/5000はトレンドマイクロが提供するアンチウイルス機能と、IDP(Intrusion Detection and Prevention:不正侵入検知防御機能)、VPNなどの機能を統合した製品。元になったネットスクリーン製NetScreen 5GTはすでに発売されている。

 トレンドマイクロによるとGateLock 3000/5000を発表した2004年1月当初は、GateLock 3000/5000が大企業のリモートサイトでの利用、NetScreen 5GTが中小規模企業での利用、とターゲット市場の住み分けができるとトレンドマイクロは判断していた。しかし、発表後の反響などから両製品に興味を持つ顧客企業が重なることが判明。さらに「同一製品なのにサポートフローがトレンドマイクロ、ネットスクリーンと分かれてしまう」などの声が顧客企業から寄せられたという。

 トレンドマイクロはGateLock 3000/5000をこのままの状況で出荷すると、顧客企業に混乱が広がる可能性があると判断し、中止を決定した。すでに出荷している米国でも今後の出荷は停止する。ネットスクリーンによるNetScreen 5GTの販売は継続される。

 GateLock 3000/5000の発表後、ジュニパーネットワークスがネットスクリーンを買収すると発表した。ネットスクリーンが買収されたことが影響し、トレンドマイクロがGateLock 3000/5000の発売を中止したという見方もあるが、トレンドマイクロでは「ネットスクリーン買収の影響は特にない」と否定。「トレンドマイクロ、ネットスクリーンの提携は今後も継続する」と述べた。

(編集局 垣内郁栄)

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