「Biztalkより安い」、マジックソフトが新EAIツール

2004/5/27

マジックソフトウェア・ジャパン 代表取締役 中村秀興氏

 マジックソフトウェア・ジャパンは企業のさまざまなシステムを相互接続するEAIの新製品「Magic jBOLT インテグレーションスイート」を発表した。同社 代表取締役社長 中村秀興氏は同社の開発ツール「eDeveloper」を基盤に採用したことで、「システム統合を他社製品と比較して早く、安く実現できる」と説明した。

 Magic jBOLT インテグレーションスイートは、EAIを設計・開発するための統合開発環境「jBOLTスタジオ」と実行/運用環境の「jBOLTインテグレーションサーバー」、パフォーマンス監視ツール「jBOLTフローモニター」で構成。

 jBOLTスタジオはシステム構成や業務フローを
モデリングし、GUI環境でシステム連携させられる「インテグレーションフローエディター」、システムを実際に接続するためのアダプタとなるコンポーネントを開発する「Magic eDeveloperツールキット」などが含まれる。アダプタのコンポーネントはSAPなど主要な業務アプリケーション用が標準搭載されているほか、Javaで開発したコンポーネントを流用することもできる。

 マジックソフトウェアがEAIツールに参入したのは2003年で市場では新参者。しかし、EAIのコアとなるシステムの接続に関する技術は、長年の開発ツールの研究で蓄積されてきたと中村氏は説明。「設計基盤が確立していた」という。

 jBOLTスタジオの価格は90万円、jBOLTインテグレーションサーバーは300万円で、それぞれ6月30日に出荷予定。マジックソフトウェアでは「低価格なことからMicrosoft Biztalk Serverと比較されるが、Biztalk Serverはプロセッサ課金。jBOLTはサーバごとの課金で、より低価格だ」と訴えている。

(編集局 垣内郁栄)

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マジックソフトウェア・ジャパンの発表資料

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