検索結果を上位に、新SEMサービスがお手伝いします

2004/8/5

 アウンコンサルティングは、電子商取引を展開するWebサイトなどを対象に検索エンジンの検索結果を上位に表示したり、Googleなどの検索結果連動型広告でのクリック率を高めるコンサルティングを行う新サービス「SEMポートフォリオ」を9月から提供すると8月4日に発表した。

アウンコンサルティング 代表取締役 信太明氏

 アウンコンサルティング 代表取締役 信太明氏によると、サーチエンジンの検索結果を上位に表示されるようにするSEO(検索エンジン最適化)は米国のフォーチュン500のうち、75%の企業が導入。また、検索結果連動型広告は2006年度に国内で1000億円市場に成長すると見込まれていて、アウンコンサルティングはSEOと検索結果連動型広告の両方のコンサルティングを提供するサービスへの需要が拡大すると判断した。

 新サービスが対象とする検索エンジンはGoogleとYahoo!、検索結果連動型広告はGoogleのアドワーズとOverture。信太氏は「すべての(検索エンジン、検索結果連動型広告の)チャネルをうまく組み合わせて、顧客が最大のROIを達成できるようにする」と述べた。

 具体的には検索エンジンにヒットしそうなキーワードを設定。そのキーワードに対して想定される検索結果の表示率や、検索結果連動型広告でのクリック率を測定する。そしてキーワードごとにターゲットにする検索エンジンや検索結果連動型広告を選ぶ。つまり単にヒットしそうなキーワードをすべてのチャネルに対して設定するのではなく、最もマーケティング的に効果が期待できるチャネルをキーワードごとに選ぶのだ。「不動産」「自動車保険」など一般的なキーワードは検索結果連動型広告でよく設定されるため、クリックごとの広告費用が高騰している。このような場合は「不動産 渋谷」など複数のキーワードを設定するよう提案し、広告費用を抑えるとともに、購買行動を行う率が高いユーザーをWebサイトに導けるようにする。「キーワード別にROIを考えて、強化するチャネルを選択する」(信太氏)のが基本だ。

 コンサルティングサービスの期間は6カ月間が基本。最初の2カ月でキーワードを設定し、露出するチャネルを選択する。信太氏によると、特に最初の1000回のインプレッションが重要という。その後は競合するWebサイトの検索エンジンでのパフォーマンスを測定し、顧客サイトと比較するなど調整を続ける。信太氏によると検索エンジンの一般的な検索では複数の単語を並べて検索するユーザーが多く、検索単語の平均は2.15語になるという。そのため顧客には今後、2語でのキーワード設定を推奨していくという。

 固定のコンサルティングフィーは月額35万円。加えて設定するキーワード数や登録するチャネルによって変動する料金がかかる。アウンコンサルティングでは2005年5月までに70社、3億円の売り上げを目指す。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
アウンコンサルティングの発表資料(PDF)

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