Snifferが時流に乗って新たな船出、ネットワークジェネラル
2004/9/9
ネットワーク解析・管理製品「Sniffer」を開発する米ネットワークジェネラルのPresident兼CEOのブルース・フラム(Bruce Fram)氏が同社の今後の方針を9月8日に語った。IT業界を取り巻く4つのトレンドが、Sniffer事業の発展を後押しすると予言した。
米ネットワークジェネラルのPresident兼CEOのブルース・フラム氏 |
フラム氏のいう4つのトレンドとは、CRM製品やERP製品といった既存のアプリケーションの進化、VoIPに代表される新しい技術の成長、OSの大規模なアップグレード、そしてギガビットスイッチの売り上げの成長だ。同氏は「新生Network Generalにとって、これら4つのトレンドは追い風。非常によいタイミングで船出したと思っている。例えば、我が社では全世界的にVoIPを採用しており、技術的なアドバンテージがある」とコメントする。
Network Generalは、この7月にマカフィー(旧ネットワーク・アソシエイツ)からSniffer部門が独立する形で再出発したばかり。現在、23カ国に事業所を展開し、6000以上の顧客を抱え、売り上げは約2億ドルに達する。Snifferを取り扱う技術者を育成するセミナー「Sniffer University」は日本でも展開される。
実はこのフラム氏、1997年に当時のMcAfee Associatesに買収された旧ネットワークジェネラルで日本支社を立ち上げた人物だった。その縁もあり、新生ネットワークジェネラルも日本市場での展開に大きな期待を寄せているという。「日本における展望は非常に明るい。我々は18年間、この分野におけるリーダーであったと信じているし、NTTグループや日立製作所、NEC、富士通、三菱電機といった有力な顧客を1500社以上抱えている」と説明。また「日本のユーザーが強く求めているのは、サポートの充実だ。現在、日本法人は10名のスタッフで運営されているが、今後も技術者を採用していく方針である」と述べた。さらに「製品の日本語化も積極的に展開し、日本市場に特化した形の技術開発も行う。例えば、日本の通信業界は、日本仕様の厳しいプロトコル要件を挙げている。我々はこの技術要件に応えていく予定だ」と力強くコメントする。
同社の日本法人である日本ネットワークジェネラルでは、10月以降、順次新製品を投入していく。まず、10月1日にアプライアンス製品「Sniffer Technologies s6040 Ver.1.5」(価格は864万円〜)、分散設置型製品「Sniffer Distributed 4.5」(123万円〜)、VoIP環境の構築支援製品「Sniffer Voice 2.5」(65万7000円〜)、アプリケーションパフォーマンス分析ツール「Appera Application Manager 1.0」(89万円〜)の4製品を投入する。
(編集局 岡田大助)
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