Lotus Notes内を流通する全メールを保存し、個人情報保護法へ対応
2004/10/7
イキソスソフトウェア 代表取締役 羽根ロバート氏 |
イキソスソフトウェアは10月6日、Lotus Notes/Domino環境下で送受信するすべてのメールをアーカイブ化し、DVD-Rなどの改ざんできないメディアへ保存する「IXOS-eCONserver for Lotus Notes」をリリースすると発表した。SAP、Microsoft Exchange Server対応版はすでにリリース済み。
バージョン6以降のLotus Notes/Dominoサーバでは、スパムメールの駆除や特定サイトからの受け取り拒否といった社外環境とのメールのやりとりを記録する「ジャーナル機能」を搭載している。ただし、ジャーナル機能を活用して、メールの記録をすべて保存すると、例えば(メール容量が)1カ月で1テラバイトを超え、保存することさえ困難になるケースが想定される。仮に保存するにしても膨大なコスト負担を強いられるのが実情だ。さらに厳しい現実として、個人情報保護法が2005年4月1日から施行されると、業務で取り扱う全メールの保存を義務付けられる場合も出てくる。イキソスソフトウェアによれば、このようなメールの記録保存に関するジレンマを解消することが、今回発表する製品の背景だ。
「IXOS-eCONserver for Lotus Notes」は、ジャーナル機能によってコピーされたメールをアーカイブとして保存する。ユーザーは随時DVD-Rなどのメディアに保存できるが、Lotus Notes/Dominoサーバにアーカイブのショートカットを残すため、Notesクライアントから閲覧・検索した場合でも、通常の利用と変わらずに利用できる点が特徴だ。
Lotus Notes/Dominoサーバ上に保存されるショートカットは500bytes程度になるため、サーバ上のデータの大幅な圧縮が可能となり、通信負荷も軽減できる。価格は、1000ユーザーの場合で750万円から。初年度の売上目標は5億円。
(編集局 大津心)
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