韓国から究極の不正侵入防御システムをお届け、セキュアソフト

2004/10/8

 セキュアソフトは10月7日、ネットワークプロセッサ型不正侵入防御システム(IPS)「SecureSoft Absolute IPS」を発表した。「Absolute IPSは、いかなる攻撃に対しても高い精度で検出し、リアルタイムで遮断することができる」と自信を覗かせる。

 IPSは、これまで利用されていた不正侵入検知システム(IDS)ではできなかった攻撃に対する自動的な防御(不正なアクセスの遮断)を行うシステムだ。Absolute IPSでは、約1400のハッキングパターンデータベース(通常、シグネチャと呼ばれる)を持ち、DoS攻撃など既存の攻撃を検知・防御できる。また、通常のネットワークの状態を自己学習することで、新種のワームなど未知の攻撃に対しても防御を行う。

セキュアソフト 姜昇旭代表取締役社長

 Absolute IPSの特徴は、8Gbpsの高速スループットだ。姜昇旭代表取締役社長は、「10Gbpsという高速な回線速度は主にキャリアやデータセンターで必要とされてきました。これからは大企業のネットワークも徐々に10Gbpsの速度を必要とするでしょう」と予測し、Absolute IPSの高速スループットを普及の切り札としたい構えをみせる。

 高速なスループットは、ネットワークプロセッサ方式の採用による。ネットワークプロセッサ方式では、通常のCPU方式では苦手だった64バイトのパケット処理における性能低下を防げる。また、パケットをリアルタイムで分類するためにCCP(Contents Classfication Processor)と呼ばれるユニットを持たせた。CCPは、シグネチャを保存する専用キャッシュメモリと、1回の比較で該当シグネチャを探し出すBPM(Bi-Parallel Matching)アルゴリズムで構成されている。

 Absolute IPSの製品ラインアップは、NP2G(980万円程度)、NP5G(1400万円程度)、NP10G(2000万円程度)の3つ。丸紅ソリューションを中心に代理店販売を行う。

(編集局 岡田大助)

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