ノキアの新携帯「Nokia 6630」は仕事に使えるか

2004/10/20

ノキア・ジャパンが発表した「Nokia 6630」。デジタルカメラは背面に搭載

 ノキア・ジャパンは企業のITシステムとの連携機能を強化した携帯電話の新製品「Nokia 6630」を2005年初めに発売すると10月19日に発表した。ノキア・ジャパンの代表取締役社長 ヘイッキ・テンフネン(Heikki Tenhunen)氏は「企業に対してモビリティを提供する」と述べ、企業のITシステムと連携させて利用できる点をアピールした。

 Nokia 6630は第3世代携帯電話規格のWCDMAと、欧米で一般的な第2世代規格GSMに対応する携帯電話。携帯電話に取り付けるSIMカードを入れ替えることで日本、欧米で通話やインターネットサービスが利用できる。ノキアはNokia 6630を独自チャネルで販売すると同時に、ボーダフォン向けにも出荷。ボーダフォンは2004年12月にもNokia 6630を「Vodafone 702NK」の名称で発売する予定。

 Nokia 6630はPC上の「Microsoft Outlook」のスケジュール情報と同期する機能があり、携帯電話上で最新のスケジュールを確認できる。また、POP、IMAP4の電子メールに対応し、最大4つアカウントで電子メールの送受信が可能となっている。Nokia 6630は130万画素のデジタルカメラを搭載し、撮影した画像を添付して電子メールの送信もできる。Bluetooth機能を搭載し、PCやPDAとのデータ通信が可能。

 Nokia 6630はSymbian OSをベースにしたスマートフォンのプラットフォーム「Series 60 Platform」に基づいている。Series 60 Platformを採用したことで、各通信事業者が求める機能を携帯電話に盛り込んだり、対応アプリケーションの開発などが容易になるという。

(編集局 垣内郁栄)

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ノキア・ジャパンの発表資料

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