簡単、低価格の一体型ユーザー認証製品、バッファロー

2004/12/7

中小規模企業向けアプライアンス型認証サーバ「SecureLockStation」

 バッファローは12月3日、RSAセキュリティと共同開発した中小規模企業向けアプライアンス型認証サーバ「SecureLockStation」をリリースすると発表した。ユーザー認証にEAP-TLS方式を採用したRADIUSサーバ機能やデジタル証明書を発行するための認証局機能を備えている。デジタル証明書と秘密鍵は、USB認証トークンに格納してユーザーに配布する方式を採用している。

 対応EAPはTLSのみである。ユーザーファイルとの既存システムとの連携やWindowsドメイン環境での使用、あるいはProxyRadius設定などの拡張機能も一切排除し、あくまで中小規模の企業が専門知識を持たずに認証サーバを導入したいというニーズに応えて開発した製品である。価格もユーザー規模30人のタイプは9万8000円に抑えた。

 同社によると、中小規模の事業所がユーザー認証を導入するうえで直面する問題には、「ネットワーク専門の管理者がいない点」「イニシャル/ランニングコストに関する問題」「導入作業工数の削減に関して」といった要素が挙げられるという。同社では2002年末に大規模向け無線LAN用認証サーバ「AirStation Radius」を発売しているが、「構築するうえで専門知識が必要であり、必ずしも中小規模事業所向けではなかった」(取締役事業本部長 山口英利氏)。

(編集局 谷古宇浩司)

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バッファローの発表資料

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