電波ノイズの中でRFID実験、HPなどが検証施設

2005/3/24

「HP RFID Noisy ラボ・ジャパン」を設立する4社の代表

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は3月23日、RFIDの検証施設「HP RFID Noisy ラボ・ジャパン」をパートナー企業4社と設立したと発表した。5月末に運用を開始する。検証施設は、千葉県木更津市にあるトーヨーカネマツソリューションズの千葉工場敷地内に設置する。物流現場を再現した環境におけるUHF帯(950メガヘルツ帯)RFIDの実証実験施設という位置付けである。なお、UHF帯電波のRFID用途への開放は電波法の改正状況に依存するが、2005年4月にも法改正が行われる予定。

 「HP RFID Noisy ラボ・ジャパン」では“電波ノイズが多く発生する環境”を実現する。製造業、物流業、小売業などが利用するコンベヤ装置、パレット、パッケージ、フォークリフトなどを用意する。同施設では、これらの設備を活用しながら、ノイズの中でRFIDの読み取り精度を向上させるためのノウハウの検証や読み取り可能な速度限界の測定を行う。

 検証シナリオは「製造現場」「物流センターの入出荷ゲート周辺現場」「搬送・仕分け現場」の3つの環境で用意する。RFIDタグの選定については、HP社内での推奨品や同施設の協同設立企業であるアイデックコントロールズの実績をもとに、製造元を問わずに選択可能。また、搬送ラインのスピードを調整したり、UHF帯RFIDタグの読み取り・書き込み動作の限界を、顧客の対象製品に合わせて調査したり、検証ができる。

(@IT 谷古宇浩司)

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HPの発表資料

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