“ケータイの新しいカタチ”を提案したい、ドコモ
2005/4/15
NTTドコモは4月14日、ビジネスコンシューマ向けFOMA端末「M1000」を開発したと発表した。W-CDMAとGSM/GPRS方式に対応しているため、海外でもそのまま利用できるほか、インターネットブラウザ「Opera 7.5」を搭載し、インターネット上のWebサイトを閲覧可能となっている。POP/IMAPメールにも対応し、PCメールも利用できるなど、フル機能を有したFOMA端末だ。発売は「夏のボーナス商戦ごろ」(NTTドコモ)を想定しており、通常の携帯端末と同じ販売ルートで販売する予定だという。
M1000のフルブラウザ機能で通常のWebサイトを表示してみたところ。キーボードはなく、タッチパネル式の画面を押して操作する |
大きさは117×59.5×21.5(高さ×幅×厚さ:mm)で約168グラム。背面には有効画素数131万、正面には31万のカメラを搭載している。特徴的なのは、物理的なナンバーキー、キーボードがない点だ。電話番号などはタッチパネル式の画面を押して利用する。ファイル閲覧機能では、Word、Excel、PowerPoint、PDFなどの閲覧が可能。W-CDMAとヨーロッパやアジアなどで採用されているGSM/GPRS方式に対応しているため、2004年12月に発売された「N900iG」と同様に海外でもそのまま利用できる点も特徴だ。また、システムインテグレータ向けにアプリケーション開発キットを提供し、C++、Javaなどでの独自アプリケーション開発を可能とする。アプリケーション用に最大19Mbyteのメモリも確保した。すでにNECや富士通、オラクルなどがM1000向けアプリケーションを開発・提供する予定だという。
Excelファイルを表示してみたところ |
NTTドコモでは、万が一ユーザーが端末を紛失した際にリモートからロックをかけたり、データ消去を行う「遠隔ロック」や、W-LAN設定ソフト、メール一括取得ソフトなどを提供する予定だ。また、法人向けにはセキュリティ監査や遠隔アプリケーション起動サービスなども提供予定となっている。セキュリティ面では、マカフィーのウイルス対策ソフト「セキュリティスキャンLight」を搭載。PCとの同期/フルバックアップ機能や遠隔ロック/遠隔データ消去機能を提供する。
また、NTTドコモは6月よりFOMAユーザー向けのモバイルインターネット接続サービス「mopera U」を提供すると発表した。mopera Uは、通信回線にFOMAを利用したサービスに加えて、公衆無線LANや「フレッツ・ADSL」「Bフレッツ」からの接続も可能とするサービスだ。具体的には、メールの自動受信サービスなどが付いた「moperaメール」や、圧縮・高速化サービス、セキュリティサービスなどが利用可能となる。田村氏は、「M1000とmopera Uを組み合わせて利用することで、より一層ビジネスに強いサービスとなるだろう」と強調した。
(@IT 大津心)
[関連リンク]
NTTドコモ報道発表資料
[関連記事]
どこまで安い? NTTドコモが普及版FOMAを発表 (@ITNews)
携帯電話に「電子三半規管」、ボーダフォン (@ITNews)
DDIポケットが256Kbps通信開始へ、定額音声通話も検討 (@ITNews)
ハセキョーも応援、ドコモがFOMA新シリーズ発表 (@ITNews)
法人市場をこじ開けるNTTドコモのIP携帯電話 (@ITNews)
情報をお寄せください:
最新記事
|
|