NetWare+SUSE LINUXで「Novell is Back」は実現するか

2005/4/15

ノベル 営業本部長 市橋暢哉氏

 ノベルは4月14日、「Novell SUSE Open Enterprise Server」を5月23日にリリースすると発表した。同製品は2005年3月に開催されたユーザーカンファレンス「BrainShare 2005」で発表したもの。「Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9」上に、ファイル共有機能やプリントサービス、ユーザーアカウント管理といったネットワークサービス機能を搭載した。いわば、Linuxサーバ環境にNetWareの機能を統合した、同社復活の鍵を握る戦略製品であるといえる。同製品の投入で「2007年には、Linux市場で50%以上のシェアを獲得する」(同社営業本部長 市橋暢哉氏)と意気込む。

 「Novell SUSE Open Enterprise Server」に組み込まれるネットワークサービスの機能は「ディレクトリサービス」「ファイルサービス」「プリントサービス」「クラスタリング」「マイグレーション」「集中管理」など。特にディレクトリサービスの面では、ノベルが強みを持つディレクトリ技術を基盤としたユーザーアカウント管理機能を実装している。「Novell SUSE Open Enterprise Server」上でのユーザー管理は、「Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9」およびNovell eDirectory上のユーザー情報を統合することのほかに、Active Directoryと同期を図ることで、ユーザーアカウントの一元的な管理を実現する。

 そのほか、Linux上では「初めてともいえる」(同社)アクセスコントロールの機能も搭載した。役職やグループといった個々のユーザー単位から、部門や国内外の支店、本社などの所属まで、さまざまな区分けで管理できるファイルサーバシステムの構築を可能としている。

 ネットワークOS「NetWare」とディレクトリ機能「NDS(Novell Directory Services)」で一時代を築いた同社にとって、「Novell SUSE Open Enterprise Server」はまさに、「Novell is Back」の夢を賭けるに値する製品であるといえるかもしれない。

(@IT 谷古宇浩司)

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ノベルの発表資料

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