サイボウズがオープンソース採用、新ガルーンにMySQL

2005/5/13

 サイボウズは5月12日、オープンソースソフトウェアのデータベース「MySQL」を採用した大規模企業向けのグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」を6月30日に発売すると発表した。MySQLを組み込むことで、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースの三層構成での運用が可能になり、アクセス数に応じてスケーラビリティを持たせることができるという。

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 サイボウズ ガルーンは従来、独自開発のデータベースを組み込んだフレームワーク「CyDE」(サイド、Cybozu Database Engine)を使ってきた。しかし、大規模企業向けのガルーンは扱うデータ量が多く、求められる性能を発揮できないことがあった。また、独自開発のデータベースのため、パートナーによるカスタマイズが難しい面もあった。

 ガルーン 2で採用する新フレームワーク「CyDE 2」(仮称)は、データベースエンジンにMySQLを搭載。スクリプトエンジンにPHP4、テンプレートエンジンにSmartyを使う。PHP4を利用することで他社のアプリケーションとの連携が簡単になるという。また、三層構成が可能になり、データベースサーバとアプリケーションサーバを別々に構築し、アクセス数やデータ量に応じてそれぞれのサーバを増設できるようになった。

 ガルーン 2は管理機能も強化。システム管理権限、アプリケーションの管理権限を担当者に委譲できるようにした。システム管理者の負荷が減り、管理のスピードアップも期待できるという。アプリケーションごとのログ機能やアクセス権の設定機能も追加。RSSリーダー機能も搭載し、RSS対応Webサイトの情報をガルーン 2で見られるようにした。

(@IT 垣内郁栄)

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サイボウズの発表資料

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