ミス日本グランプリも体験、NTTコムが「香り配信サービス」
2005/5/24
NTTコミュニケーションズは、インターネット上で調合した香りをPCに接続した専用装置でかぐことができる「香り配信サービス」を実用化したと5月23日に発表した。実用化の第一弾として、日本アロマコーディネーター協会と協力して、アロマセラピーのレッスンをインターネット上で受講し、実際の香りを専用装置で確かめることができる「アロマコミュニケーションモニターレッスン」を、NTTコムのインターネット・サービス・プロバイダ「OCN」のWebサイトで開始する。
香り配信サービスを体験した2005 ミス日本グランプリの久米里紗さん。「ラベンダーのキャンドルを寝る前に使うとよく眠れます。また、友達に聞いた女性ホルモンを活性化するというローズ系のお香をよくたきます」 |
NTTコムは2004年12月から2005年1月末にかけてインターネットの占いサイトと香りを連携させる公開実験を実施。その日の運勢によって香りのレシピが表示され、実際の香りが香り発生装置でかげるようにした。
NTTコムのコンシューマ&オフィス事業部 営業推進部 IP販売推進 担当課長 境野哲氏は香り配信サービスの開始について、「電話系サービスでは着メロや絵文字、携帯電話のデザインなど情緒や感性の価値に消費者のニーズがシフトしてきているのに対して、IP系サービスでは未だに安い、速い、安全といった物質、数量価値に重点が置かれている」と指摘したうえで、「NTTコムは香り配信など情緒面の付加価値を訴えることでブランドを高めていきたい」と述べた。境野氏によると、香り配信のほかに情緒に重点を置いた付加価値サービスとしては、ブログやIPテレビ電話、ゆらぎ通信、声色変換、高臨場感通信などがあるという。
アロマコミュニケーションモニターレッスンでは、OCNのWebサイトにアクセスし、リラックス、リフレッシュ、幸せなど好みの香りのレシピを選択。香りのレシピをダウンロードする。ダウンロードしたレシピはPC上のソフトウェアでカスタマイズすることが可能で、ソフトウェアの「スタート」ボタンをクリックすると、香り発生装置で精油がブレンドされて、好みの香りが発生する。参加者にはJAS日本アロマコーディネータースクールから参加終了証明書が発行される。
会見で実際にレッスンを体験して、“幸せの香り”を調合した2005 ミス日本グランプリの久米里紗さんは、「これまではお香を楽しんできたけど、これからは精油にもチャンレンジしたいな」とコメントした。
レッスンは、香り発生装置、Webサイトへのアクセス権、受講ガイド、実習道具、精油、OCN契約料などをセットにして7万3500円。全国16カ所にレッスンを体験できるコーナーを開設する。
2004年12月の公開実験後、NTTコムには50社から協業の引き合いがあったといい、今後のビジネス展開を探る。占いやアロマセラピーなどコンシューマユーザーが手軽に利用できる香りのサービスを実用化することを検討していて、NTTコムは「今年度中に何らかの形で実現できれば」としている。
(@IT 垣内郁栄)
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NTTコミュニケーションズの発表資料
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