HP、Windows環境でのレガシーマイグレーションはいかが?
2005/6/15
日本ヒューレット・パッカードは6月14日、メインフレームやRISCサーバなどをメインに構築されたレガシーシステムをオープンなシステム環境に置き換えるレガシーマイグレーションの取り組みを強化すると発表した。取り組みの一環として、日本ユニシスのミドルウェア「MIDMOST」の取り扱いを開始する。
日本HP エンタープライズストレージ・サーバ統括本部ビジネスクリティカルサーバ製品本部長 榎本敏之氏 |
例えば、業務処理が急激に増加した際の負荷制御機能や、障害発生時に障害を局所に収めてシステム全体に波及させない機能、24時間稼働支援機能など、メインフレームに求められる機能を備えている。日本HPでは、MIDMOSTと同社のハイエンドサーバ「Superdome」を組み合わせることによって、レガシーシステムからWindows環境への移行を狙う。
日本HP エンタープライズストレージ・サーバ統括本部ビジネスクリティカルサーバ製品本部長 榎本敏之氏は、「日本は世界と比較しても、特にレガシーシステムが多く残っている。ある調査ではいまでもメインフレームが29.0%、RISCサーバが26.3%存在し、シェア55%以上を確保しているという」と指摘。日本HPは、従来よりレガシーからHP-UXや、レガシーからLinuxへの移行や、DB分野においてはレガシーマイグレーションの実績を持っていたが、今回のMIDMOSTの取り扱いを開始したことにより、Windows環境へのマイグレーションも加速させたいとしている。
日本HPでは、Windows環境へのレガシーマイグレーションの取り組みの一環として、マイクロソフトと共同で、信頼性の高いシステムを安定稼働させるためのジョイント・ミッション・クリティカル・サポート・センター(JMCSC)設立や、SuperdomeとMicrosoft SQL Server 2005(次期SQLサーバ:開発コードYukon)を組み合わせた実証実験を実施。Windows環境でのミッションクリティカル業務を安心して利用してもらうために、さまざまなサポートや実験結果の公開などを行っていくとしている。榎本氏によると、「今後1年間で、レガシーシステムからSuperdomeとMIDMOSTによるWindows環境へのリプレースを10システム実施したい」と抱負を語った。
(@IT 大津心)
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日本ヒューレット・パッカード報道発表資料
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