ケイオプティコム、最大1Gbpsの戸建向けFTTHサービス開始
2005/6/18
関西電力グループのケイ・オプティコムは、最大1Gbpsの戸建向けFTTHサービス「eo光ネット」を7月1日に開始する。サービス提供エリアは、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀の近畿2府4県50市町村で、順次拡大していく予定だ。
ケイ・オプティコム 企画室 経営戦略グループ 部長 荒木誠氏 |
1ギガコースでは、1本の光ファイバを複数ユーザーで共有する技術「Gigabit Ethernet-Passive Optical Network(GE-PON)」を採用。GE-PONはIEEE802.3ahに準拠し、光ファイバを分岐して最大1Gbpsの通信速度を実現できる。
具体的には、ケイ・オプティコムのIPネットワーク網の電気信号を、NOCに設置した「GE-PON Optical Line Terminal(GE-PON OLT)」という装置で電気信号から光信号に変換。さらに、変換した光信号を「光カプラ」という装置を用いて、ユーザー宅向けに分岐し、最大32ユーザーが1Gbpsを共有する仕組みとなっている。
宅内のPCまでは、「ONU(Optical Network Unit)」を用いて光信号を電気信号に再変換してから、1Gbpsのインターフェイスを備えたルータを経由して利用する形態となる。対応ルータについてケイ・オプティコムは、「対応ルータのリストは、近日中に当社のWebサイト上に掲載する予定だが、現在量販店で市販されている製品では、マイクロ総合研究所の『NetGenesis SuperOPT-GFive』がある」という。
1Gbpsサービスが体験できる端末 |
記者向けの説明会でケイ・オプティコム 企画室 経営戦略グループ 部長 荒木誠氏は、「GE-PONの採用により、従来の100Mbpsから1Gbpsへと10倍の高速化を実現できた。まずは個人ユーザー向けのサービスを開始するが、体制が整うのを待ち、法人向けのサービスも展開したい」と述べ、法人向け1Gbpsサービスを開始する意欲も示した。
(@IT 富嶋典子)
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ケイ・オプティコム報道発表資料
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