ボーダフォン、ターゲットユーザーを絞ってドコモに対抗
2005/7/13
ボーダフォンは7月12日、報道関係者向けに会見を行い、同社の今後の方針を説明した。同社代表執行役会長 津田志郎氏は、同社の現状を「1位、2位の会社に離される一方だ」と分析。「依然厳しい状況ではあるが、純増を維持して追撃態勢を整えたい」と今後の方針を示した。
ボーダフォン 代表執行役会長 津田志郎氏 |
津田氏は、まず7月7日に発表された2005年6月度の携帯電話の契約者数について、「半年振りに純増に転じて、まずは素直に喜んでいる。しかし、上位2社との差は大きい。当面は純増を維持することが目標だ」とコメント。一方で契約者数が1500万人を割った点については、「非常に問題だ。純増を維持して、一刻も早く1500万人を回復したい」と述べた。
代表執行役社長 ビル・モロー氏 |
そのほかの施策としては、ホールセールの強化や「固定電話と携帯電話の融合」「競合他社に匹敵する3Gネットワーク構築のための投資」などが挙げられた。固定電話との連携では、固定電話会社との提携なども視野に入れているという。モロー氏は、「ターゲットユーザーは4〜5つに分けて考えているが、よりコアなターゲットは19〜28歳くらいのユーザーだろう」と語った。また、津田氏は「いままでは経営陣がうまく機能していなかった。Felica機能搭載携帯電話は秋以降に出すが、2006年1月開始予定のモバイルSuicaには間に合わなくても良いと考えている」との考えを示した。
(@IT 大津心)
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