“世界最大のWeb解析ASPサービス”にダブルクリックが意欲
2005/7/28
ダブルクリックの代表取締役社長CEO 中山善光氏 |
ダブルクリックは7月27日、国内での販売代理店契約を結んだ米オムニチュアのWebサイト分析ASPサービス「SiteCatalyst」に関する説明会を開催した。
SiteCatalystは対象のWebサイトにJavaスクリプトを埋め込むことで、サイト閲覧者の閲覧行動などのデータをオムニチュアのサーバで収集し、さまざまな解析を行うというプロセスを踏む。米オムニチュア APAC営業担当ディレクター 尾辻マーカス氏は、SiteCatalystについて「フォーチュントップ5社中の4社が採用し、フォーチュン200企業の顧客数は競合他社すべての合計より多く保有している」とし、「世界最大のWeb解析ASPサービス」であるとした。
ダブルクリックでは、広告配信・管理システムやASP型の電子メールマーケティングシステムおよび携帯電話サイトに対するマーケティングサービスサポートなどの事業と、SiteCatalystのようなWebサイト分析サービスを連携させ、サービスの質の深化を狙っている。Webサイト分析ツールの基本的な機能は、複雑化し続けるWebサイトの静・動的な構造を可視化することにある。その可視化されたデータを詳細に分析すれば、いままで隠されていたマーケティング上の機会や商品開発のヒントを得ることにもつながる。SiteCatalystとの連携は、ダブルクリックにとって、広告配信・管理サービスの提供からさらに一歩踏み込んだマーケティング支援サービスの提供を本格化するチャンスであるといえる。
SiteCatalystはWebサイトのページビュー単位で課金する。小規模なサイトでは250万円程度から販売、大規模サイトでは数億円規模の契約になる。ダブルクリックでは初年度5億円の売り上げを見込む。
(@IT 谷古宇浩司)
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