インド企業、i-flex買収で“オラクル銀行”が生まれる?

2005/8/4

 米オラクルは銀行向け勘定系パッケージを開発するインドのソフトウェアベンダ、i-flexを買収すると8月2日に発表した。i-flexの主要製品は勘定系パッケージ「FLEXCUBE」。国内では新生銀行、日本振興銀行などが使っている。大手都銀などが採用している勘定系システムと比較して低価格で構築できるという。ワールドワイドでは115カ国の575銀行がi-flexの製品、サービスを利用している。

 オラクルは業種別ソリューションの拡充を急いでいて、i-flexの買収も銀行向けソリューションの強化が目的。i-flex製品はオラクル製品に最適化されていて、i-flexユーザーの90%はオラクルの技術プラットフォームを採用している。

 オラクルはCitigroup Venture Capital Internationalが保有するi-flex株の持ち分41%を取得、さらに公開買い付け方式で20%分を株主から買い取る方針。

 現行のi-flexの経営陣は引き続き、経営を担当する。製品開発、セールス、マーケティング、サービス事業などはオラクルが行う。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
米オラクルの発表資料
i-flex

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