OpenOffice.org 2.0のベータ2登場、市販解説書の無償公開も
2005/9/1
オープンソースコミュニティのOpenOffice.org日本ユーザー会は8月31日、オープンソースで開発し、フリーで利用できるオフィススイート「OpenOffice.org 2.0」(OOo 2.0)のベータ2日本語版をWebサイトで公開した。
公開された「OpenOffice.org 2.0」のベータ2 |
OOo 2.0はXML関連の標準化団体「OASIS」が策定したXMLベースの文書形式「OASIS OpenDocument」を標準フォーマットとして採用。OASIS OpenDocumentは標準化されたフォーマットのため、ほかのベンダのアプリケーションとも容易に文書の交換ができるという。
OOo 2.0は、Microsoft Officeとの互換性向上を目指す機能強化が行われている。1つはMicrosoft Officeの図形作成機能「オートシェイプ」と同等の機能を提供する「カスタムシェイプ」の実装。OOo 2.0上で図形を作成できるだけでなく、Microsoft Officeで作成したオートシェイプの図形をOOo 2.0で正確に読み込めるようにした。また、OOo 2.0の文書作成ソフト「Writer」では、表の中に入れ子で表を作ることが可能になり、「Microsoft Word との互換性が改善」(OpenOffice.org)したとしている。
さらにOOo 2.0の表計算ソフトウェア「Calc」ではスプレッドシートのサポート行数を6万5536行まで拡張。OOo 1.1では3万2000行までしかサポートしていなかったため、Microsoft Excelとの間で互換性の問題が出ていたという。
OOo 2.0ベータ2はWindows(98/Me/XP/2000/NT4)とLinux(x86)、Solaris(x86)、FreeBSD(x86)をサポート。9月中にOOo 2.0 リリース候補版を公開し、年内中にファイナル版を出す予定。
また、OpenOffice.org日本ユーザー会は、OOo 2.0のガイドブックをWebサイトで近く無償公開する。OpenOffice.org日本ユーザー会とグッデイが協力して作成し、グッデイが9月中旬に発行する書籍「オープンガイドブック OpenOffice.org 2.0」をPDF化。400ページ余りの書籍の全文を公開するという。
(@IT 垣内郁栄)
[関連リンク]
OpenOffice.org日本ユーザー会
OpenOffice.org推進サイト
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