これからのコンシェルジュは携帯が担当?

2005/9/6

 KDDI、日立製作所、伊藤忠商事、伊藤忠テクノサイエンスの4社は9月5日、KDDIが開発したRFIDリーダを搭載した携帯電話を用いた情報提供サービスの実証実験を9月7日に開始すると発表した。実験では、東京都江戸川区のビジネスホテル「ホテルルミエール葛西」において、携帯電話を使ったコンシェルジュサービスを1カ月間に渡って提供する。

携帯電話を利用したコンシェルジュサービス実験のイメージ
 携帯電話を利用したコンシェルジュサービスとは、ホテルやアミューズメント施設などの利用者に対して、携帯電話を使って施設や地域情報、イベント情報などを提供するサービス。4社は、このサービスによって、利用者の利便性が向上するほか、サービス提供者も対応業務の軽減やアンケート、マーケティングデータの収集などに利用できるなどのメリットを挙げている。実験期間は、9月7日から10月3日までの約1カ月間。

 今回の実験では、ホテルルミエール葛西のロビーに、RFIDタグを内蔵した周辺マップとRFIDリーダを搭載した携帯電話試作機を設置。利用者が周辺マップ上のスポットに携帯電話試作機をかざすと、そのスポットに関する施設や周辺情報が表示される。収集した情報は、自分専用のポータルサイトに表示することができる。自分専用のポータルサイトは携帯電話から閲覧可能で、外出時やチェックアウト後にも利用できるという。今回の実験では、スターツ出版が発行する地域情報フリーペーパー「アエルデ」の情報を基に、ショップ情報や有名スポットなど約70種類の専用コンテンツを用意した。

 4社は、今回の実証実験の成果を基にして、携帯電話を用いたコンシェルジュサービスの事業化への検討を進める。また今後も、RFIDを活用したさまざまなサービスモデルの検証を継続的に続けていくとしている。

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伊藤忠商事発表資料

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