アラクサラ、「基盤としての企業ネットワークを支えたい」
2005/9/8
アラクサラネットワークスは9月7日、コンパクト・ギガビットレイヤ2スイッチ「AX2400Sシリーズ」とコンパクト・ギガビットレイヤ3スイッチ「AX3600Sシリーズ」の販売を開始すると発表した。企業向け製品のラインアップを充実させ、事業基盤の強化を図る。同社 取締役社長 和田宏行氏は「企業向け製品で本年度の売り上げ目標をより確実なものにしたい」と意気込みを見せた。
アラクサラネットワークス 取締役社長 和田宏行氏 |
日立製作所とNECのハイエンドルータ、スイッチ事業を統合して2004年10月に発足した同社は「ギャランティード(保証された)ネットワーク」をコンセプトとし、シスコシステムズなど外資が強いハイエンド市場でのシェア拡大を目指してきた。ただし、ラインアップが充実している通信キャリア/xSP向け製品群と比較して、「企業向けの製品は手薄」(マーケティング本部長 滝安美弘氏)だったのが現状。特に、(企業向け製品では)センター側の大〜中規模ネットワーク向けコアスイッチ製品が主流であり、エッジ側のラインアップ整備は遅れていた。
この状況を補完する意味で、今回同社はエッジスイッチ(AX2400Sシリーズ)および小規模ネットワーク向けコアスイッチ(AX3600Sシリーズ)を発表した。AX2400Sシリーズはパケットフィルタ機能を搭載し、低コストでレイヤ3スイッチと同等のセキュリティ性能を実現した。AX3600Sシリーズには、IPv6環境での冗長化機能など、アラクサラの強みであるIPv6関連機能を搭載している。両シリーズ共通で、MAC VLANとIEEE802.1x10による個別認証機能や10ギガビットイーサネットポート、保守作業のためのSDカードスロットなどを搭載している。
滝安氏は「ビジネスインフラとしての企業ネットワークの“ギャランティ化”の強化」と話す。企業にとってネットワークの位置付けは(単なる)ツールから(ビジネスを支える重要な)インフラストラクチャに進化した。センターからエッジまでの幅広いラインアップをそろえることで「高信頼ネットワーク構築へのニーズに応えたい」とする。
(@IT 長谷川玲奈)
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