ソフトイーサが新会社、11月末出荷の新VPNソフトを販売へ
2005/9/17
ソフトイーサは9月16日、開発中のVPN構築ソフト「次世代VPNシステム(仮称:VPN 2.0)」の販売、契約の窓口になる新会社「ソフトイーサVPN」を東京・神田神保町に設立した。資本金は1000万円で、ソフトイーサの出資比率は50%。代表取締役にはビレッジセンター 代表取締役の中村満氏が就任した。
ソフトイーサの代表取締役社長 登大遊氏 |
VPN 2.0は仮想スイッチング・ハブ、仮想LANカードを使って離れたコンピュータを接続し、仮想的なLANを構築できる。VPN設備がなくても社内のネットワークに外部からアクセスできるようになる。VPN 2.0は「レイヤ3スイッチを仮想化する技術を新たに搭載し、スマートカードによるセキュアなユーザー認証に対応した最新バージョン」(ソフトイーサ)で、VPNの通信速度を大幅に向上させた。端末の接続数を増やし、ユーザー認証機能も強化するなど、企業での本格利用をにらんだ機能を盛り込む。
VPN 2.0は現在ベータ4で、ソフトイーサは11月30日にVPN 2.0の製品版を出荷する予定。VPN 2.0は「VPN Server 2.0」「VPN Client 2.0」「VPN Bridge 2.0」の3種がある。VPN Server 2.0は非商用のフリーウェア版と利用規模別に3種のエディションを用意する。VPN Client 2.0とVPN Bridge 2.0はフリーウェア。
VPN 2.0は、前バージョンのSoftEther 1.0や、三菱マテリアルにライセンス供与されている「SoftEther CA 1.x」とは「まったく次元の異なるシステム」で「通信の互換性なども一切ありません」(ソフトイーサ)としている。
ソフトイーサVPNでは、SoftEther 1.0(CA 1.x)からVPN 2.0への乗り換え、VPN 2.0の早期導入、OEM提供、代理店やビジネスパートナーの募集などを9月16日に開始した。
(@IT 垣内郁栄)
[関連リンク]
ソフトイーサの発表資料(新会社)
ソフトイーサの発表資料(VPN 2.0)
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