マイクロソフトとJBossが提携、「競争しながら協力図る」

2005/9/29

 米マイクロソフトは米JBossと提携し、マイクロソフトのサーバ製品と、JBossアプリケーションサーバを含むオープンソース開発ミドルウェア「JBoss Enterprise Middleware System」(JEMS)との相互運用性を向上させる取り組みで協力すると9月27日(米国時間)に発表した。

 マイクロソフト、JBossは「JavaとMicrosoft.NETの競争は続けながら、両社製品の相互運用性を高めることで市場機会の拡大を図る」などと説明している。JBossによると、JEMSの顧客のうち、半数近くはWindows環境で使っている。

 マイクロソフトとJBossが相互運用性の向上で協力するのは、「Microsoft Active Directory」を使った統合サインオンと連携型アイデンティティ管理、Webサービス技術の相互運用性の向上、「Microsoft Operations Manager」向けの管理ツール、JBossの「Hibernate」とEnterprise JavaBeans 3.0向けにSQL Serverを最適化する、の4点。

 両社は相互運用性に関する協力によって「より豊富な機能や統合性を実現し、結果的に顧客のTCO削減につなげられる」としている。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
マイクロソフトの発表資料(英文)
JBoss

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