31%薄くなって動画再生が可能な新iPod
2005/10/14
アップルコンピュータは10月13日、動画再生が可能で最大31%薄くなった第5世代目「iPod」やビデオカメラを搭載した「iMac G5」、iTunes Music Storeで動画を購入できるようになった「iTunes 6」などを発表した。iPodは30Gbytesモデルが34800円で来週から出荷開始、iMac G5は17インチモデルが15万2800円で本日から出荷開始、iTunes 6は本日よりダウンロード可能となっている。
今回は来日しなかったため、ビデオ映像で新製品を紹介する米アップルコンピュータ CEO スティーブ・ジョブズ氏 |
Front Rowは今回最大のアップデートであり、同梱されている6ボタンリモコン「Apple Remote」を利用して音楽やDVDなどのコンテンツを楽しむことができるというもの。例えば、iTunesに入っている音楽やiPhotoのフォトアルバムのスライドショー、DVD、apple.comからストリーミング配信される映画の予告編などをすべてリモコンで操作して楽しむことができる。
第2部の発表となる第5世代目「iPod」は、動画再生が可能になった。液晶画面は、QVGA表示が可能な26万画素2.5インチディスプレイになり、MPEG-4とH.264形式の動画再生ができる。再生可能な動画は、MPEG-4の場合はビットレートが最高2.5Mbps、画像サイズが480×480ピクセル、30フレーム/秒。H.264の場合はビットレートが最高768Kbps、画像サイズが最大320×240ピクセル、30フレーム/秒となる。前モデルと比較して、30Gbytesモデルで約31%、60Gbytesモデルで約10%薄くなった点も特徴だ。価格は、30Gbytesモデルが3万4800円、60Gbytesモデルが4万6800円となる。
新型iPodが動画再生に対応したのに伴って、iTunesもバージョン6になった。これが第3部の発表となる。「iTunes 6」では、ジョブズ氏が「ユーザーからの要望が最も高かった」という、相手に曲をプレゼントできる「ギフト機能」を搭載。また、曲ごとの「カスタマーレビュー機能」、ユーザーごとに最適な曲を選んで表示する「just for you」機能、動画を買うことができる「ビデオ」機能の4つが新機能として搭載された。動画は「映画予告編」「ミュージックビデオ」「Pixar」の3カテゴリが用意されおり、画面サイズは320×240。1本当たり300円で購入可能だ。米国では、このほか人気テレビドラマの配信も開始されたが、日本では未定となっている。
ジョブズ氏は、「昨日までのiTunesは音楽を楽しむことしかできなかったが、今日からは動画をPC上でもiPod上でも楽しむことができるようになった。まさに1日で世界が変わったのだ」とコメント。今回の発表で新しいユーザー体験を提供できることに自信を見せた。
「iMac G5」。画面上に見える黒い穴が「iSightビデオカメラ」だ | Front Rowで利用する6ボタンリモコン「Apple Remote」 |
第5世代目「iPod」。薄くなったほか、動画再生が可能になった | 前モデルより約30%薄くなっている |
(@IT 大津心)
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