「MSのベストフレンド」、クエストがExchange関連製品を強化
2005/10/29
クエスト・ソフトウェアはLotus NotesからMicrosoft Exchange Serverへのマイグレーションツールの新版「Quest Notes Migrator for Exchange 3.1 日本語版」を9月に発表した。電子メールのメッセージデータやアーカイブファイル、アドレスブック、カレンダーデータなどを迅速に移行させることができるツール。クエストはExchange Server関連のツールを今後も投入する予定で、「マイクロソフトのベストフレンド」(クエスト・ソフトウェア 代表取締役社長 ロバート・プリギ[Robert E. Prigge]氏)として顧客に売り込む。
クエスト・ソフトウェア 代表取締役社長 ロバート・プリギ氏 |
Lotus NotesからExchange Serverへのメッセージデータの移行は、メッセージの日付や時刻、送信者、添付書類などをそのままの状態で移す。そのため移行後にExchange Serverから電子メールの返信もできる。フォルダ階層、タスクリストなども移行する。プリギ氏によると「国内で10万規模のメールボックスで評価が行われている」といい、近く本格展開する。価格は1メールボックス当たり2980円から。移行するメールボックス数が多くなるほど、単価は安くなる。
プリギ氏は「マイクロソフトのペインはLotus Notesの既存ユーザーが大量にいるにもかかわらず、本格的なツールがないため、Exchange Serverに移行させられないこと。クエストが移行ツールを提供する」と説明した。
Lotus Notesのマイグレーションで問題となるのはアプリケーションの移行だ。移行先のターゲットアプリケーションが明確でないケースが多いという。クエストでは、マイグレーションの第1フェイズとして電子メール環境を移行し、第2フェイズでアプリケーションの移行を推奨している。Lotus Notesの環境を一部残し、どうしてもアプリケーションを利用せざるを得ないユーザーに限定してライセンスを与える方法もある。ライセンス数は少なくなるのでランニングコストは減らせる。
クエストは、バックアップデータからExchange Serverの環境をリカバリする「Quest Recovery Manager for Exchange 3.1 日本語版」や、Exchange環境のパフォーマンスを測定する「MessageStats」も近く投入する。営業面では、マイクロソフトと共同のハンズオンなども開催し、Exchange Serverへのマイグレーションを訴える。
(@IT 垣内郁栄)
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