ウイルス対策ソフトも、ついにワンコインの時代へ
2005/12/2
ソースネクストは12月1日、500円のウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティ500」など新製品を発表した。新製品の中には、機動戦士ガンダムのキャラクターが音声ガイドをする「携快電話13 機動戦士ガンダム特別版」や、カプコンの人気ゲームのPC版「逆転裁判 PC」なども含まれる。
左がソースネクスト 代表取締役社長 松田憲幸氏、右がシャア少佐の声優である池田秀一氏 |
同社はコモディティ戦略の一環として、ローソンやam/pmなどのコンビニエンスストア14チェーン、1万8669店舗で製品販売を行っている。しかし、コンビニエンスストアの平均単価595円であることから「コンビニ客に“ついで買い”をさせるためには、平均単価以下の500円程度で売らなければならない」(松田氏)との考えから、500円で買える「ウイルスセキュリティ500」を発表。ウイルスセキュリティ500は、有効期間を3カ月間に限定したモデルで、機能はウイルスセキュリティ 2006とまったく同じだという。
松田氏は、ウイルスセキュリティ500の開発背景を「調査結果によると、43.3%のユーザーがウイルス対策ソフトを使っていなく、その理由は『値段が高いから』が42.2%だった。この結果を受け、500円で販売する決意をした。電池や電球を買う感覚で買って欲しい。2008年末までに500万ユーザーを目指す」と語り、今後の意気込みを語った。
開発中の「携快電話13 機動戦士ガンダム特別版」の画面イメージ。こちらはアムロバージョン |
次に松田氏は、「PCにExcellやWordは入っているが、PowerPointは入っていないことがほとんどだ」と指摘。PowerPointに替わるソフトとして、1980円のプレゼンテーションソフト「超五感プレゼン」を12月9日にリリースする。また、シェア48.9%となる「いきなりPDF to Data」の上位バージョン「いきなりPDF to Data Professional」を12月16日に発売する。Professional版では、ExcellやWordからPDFを作成できる機能に加え、JPG画像などからPDFを作成する機能などを搭載した。松田氏は、「スキャンして取り込んだ文書をPDF化するのに便利だ」とコメントした。
そのほか、PCゲーム分野では、koeiの「鋼鉄の咆哮2」「凱歌の号砲」、コナミの「ときめきメモリアル ONLINE」「逆転裁判PC」、ディズニーとの販売契約の締結によるキャラクター製品などを提供する予定だとし、2006年中にキャラクター製品を100タイトルに拡充するとした。
最後に松田氏は、「従来の1980円戦略に加え、今度はワンコイン戦略も打ち出した。また、コンビニエンスストアを中心に全国3万店舗で購入が可能だ。現在、342タイトルで2005年には1000万本の出荷を達成した」と同社の戦略を説明。今後の方針として、「戦後すぐの自動車産業は外国製がほとんどだったが、いまではトヨタが世界一になりそうなところまできている。ソフトウェア産業もいまは外国製がほとんどだが、まずは日本の日本製ソフトウェアの比率を増やし、世界に進出したい。当社はまず、世界戦略の第一歩として、2006年1月のInternational CESに出展する予定だ」との方針を打ち上げた。
(@IT 大津心)
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