2006年も一世代先へ、インテルのプラットフォーム戦略
2005/12/10
米インテル 上席副社長 兼 デジタル・エンタープライズ事業本部 本部長パトリック・ゲルシンガー氏 |
インテルは12月9日、エンタープライズ市場向け製品の戦略を発表した。プレゼンターはチーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CTO)からデジタル・エンタープライズ事業本部の本部長に就いた米インテル 上席副社長のパトリック・ゲルシンガー氏。Itaniumプラットフォームのてこ入れ役として改めて手腕が問われるところ。
“40周年を迎えたムーアの法則、たゆみない前進”。ゲルシンガー氏のプレゼンテーションは、同社の技術革新がさらに進み続けることを強調した。2006年に向けた展望として同社が掲げるのは、一世代先の製造プロセス技術の採用と量産出荷(65nm)、デュアルコアおよびクアッドコア設計で、コンピュータ業界の技術をけん引していくこと、消費電力の最適化を目指す次世代のマイクロアーキテクチャの投入など。特に、マイクロアーキテクチャの投入については、2006年下期に、サーバ(Woodcrest:開発コード名)、デスクトップ(Conroe)、モバイル(Merom)をリリースする予定。
会見では記者からItanium2搭載サーバの出荷量の少なさについてゲルシンガー氏に質問が出た。同氏はIDCの2005年第3四半期における「Itanium2搭載システムの出荷金額」調査を参考にしながら、好調な導入が続いていると説明、また、9月27日に発足したItanium Solutions Allianceにも触れながら、開発・販売・サポートにおけるパートナーシップの強化が今後のItanium市場を拡大する要因となるとした。
「Itanium Solutions Alliance」は、Itaniumプロセッサのアプリケーション開発者支援プログラムなどを提供する目的で発足した。このアライアンスには、Bull、富士通、富士通・シーメンス・コンピュータズ、日立製作所、ヒューレット・パッカード、インテル、NEC、SGI、ユニシスなどが参加している。
(@IT 谷古宇浩司)
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