潜在顧客を見込み顧客に、ベル24とオラクルの新サービス

2006/2/9

ベルシステム24 代表取締役社長・CEO 園山征夫氏(左)と日本オラクル 代表取締役社長 最高経営責任者 新宅正明氏

 ベルシステム24と日本オラクルは2月8日、企業のマーケティング活動を支援するASP型のサービス「PROGRES」を共同で開発したと発表した。PROGRESのシステム部分は、日本オラクルのWebマーケティングシステム「OCD」(Oracle Contact Database)に、ベルシステム24のコンタクトセンター応対管理システム「CMS」(Call Management System)を追加して開発した。このシステムにベルシステム24がテレマーケティングで培ったマーケティング支援サービスを付加して販売する。「初年度1億4000万円の売り上げ」(ベルシステム24 代表取締役社長・CEO 園山征夫氏)を目指す。

 「PROGRES」マーケティング支援サービスの第1弾としてリリースするのは、企業のイベントやセミナーの運営をサポートするもので、名称は「PROGRESイベント支援ASP」である。イベント集客のプロモーションやイベント関連のバックヤード業務、来場者へのマーケティングプロモーションといったサービスを定型化し、ASPのパッケージサービスとして販売する。

 顧客データを始めとしたさまざまなマーケティング関連データは、PROGRES Center Serverに格納する。このCenter Serverとベルシステム24のコンタクトセンター「RMCさいたま」をVPNで接続する。同センターで「PROGRES」の実運用を行う。顧客企業に対するレポートはSSL-VPNを介して提供する。

 「PROGRESイベント支援ASP」に続くサービスとして、ベルシステム24は「P-P-Cサイクル版」というバージョンを準備している。過去イベントとのデータ比較を行うサービスを追加するほか、PROGRESサービスを切り口としたマーケティング活動のコンサルティングもパッケージ化する計画。リリース時期は未定。

 日本オラクルは、今回発表したサービスが「成功した段階で次の展開を考える」(代表取締役社長 最高経営責任者 新宅正明氏)とし、当面はマーケティング支援ASPサービス分野で他企業との提携を行う意思はないことを示した。

(@IT 谷古宇浩司)

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