SOAに基づく「家賃精算システム」、IBM WebSphereで構築へ
2006/3/8
カジュアルウェア専門店チェーンのポイントと日本IBMは3月7日、ポイントが日本IBMのミドルウェア「WebSphere Business Integration」を使ってSOAに基づいた新システム「デベロッパー家賃精算システム」を2006年中頃に稼働させると発表した。
ポイントはこれまで本社の1人の担当者が全国300カ所の店舗を対象に、テナント料や光熱費などを会計システムに入力していた。しかし、請求書の数や種類が増加。店舗数も増えているため、手入力ではミスが発生する危険があった。
新しく開発する家賃精算システムは、発行される請求書のフォーマットに合わせて、入力画面のインターフェイスをユーザーレベルで変更できるようにする。実際の請求書と入力画面のレイアウトが同一になるため、データ入力は請求書の数値を転記するだけで、手入力のミスが軽減できるという。また、請求書の種類が増えたり、フォーマットが変更になっても現場担当者が容易に変更可能。請求書フォーマットの変更にともなうバックエンドシステムの改変も容易に定義できるようにする。
家賃精算システムは入力画面サービスとして、SOAに基づくシステム連携を可能にするWebSphere Business Integrationを採用。新しい入力アプリケーションを追加しても、既存の基幹システムを変更することなくデータ連携ができるようにした。入力フィールドの変更は、ウイングアークテクノロジーズの帳票支援ソリューション「StraForm-X」を活用する。
ポイントはIBMのデータウェアハウス(DWH)構築用のデータ統合ソフトウェア「WebSphere DataStage」も採用し、目的別データの集積と分析をできるようにする。ポイントは従来、売上データと営業データを使って販売分析を行っていたが、WebSphere DataStageの採用で支出・会計データも同時に取り込めるようになり、店別・ブランド別などカテゴリ別に販売分析ができるようになるという。
(@IT 垣内郁栄)
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