SOA案件が急増、ウェブメソッド新社長が営業刷新へ

2006/3/10

 ウェブメソッドの代表取締役社長に3月1日付で就任した清水久生氏は3月9日会見し、SOA関係のプロジェクト案件が急増していることを説明した。同社はEAIツールベンダのイメージが強いが、パートナーとのソリューション展開を強化することで「SOAのリーディング・カンパニー」を訴える考えだ。

ウェブメソッドの代表取締役社長に就任した清水久生氏

 清水氏は「現在ではEAIを目的とした顧客の案件が少なくなりつつあり、3対7程度の割合でSOA案件が増えている」と説明。「今後はSOAのニーズが圧倒的に増えてくるだろう」と力を込める。特に1度構築したシステムに対して、別の機能を追加する案件でSOAの利用が増えると指摘。「ポータルやCRMなどいろいろな観点からの話がきている」と述べた。

 SOA案件の増加に対応するため、ウェブメソッドは営業体制を刷新する。力を入れるのがソリューション提案で、構築したシステムに対して継続的に別のアプリケーションを提案できるようにする。アカウント営業も導入する。ウェブメソッドの国内の顧客は約130社。清水氏は「それぞれの業種ごとにソリューションを開発し、提供したい」と説明した。成功したソリューションパターンや導入プロセスをパッケージ化して、別の顧客に提案する営業手法も採る。

 パートナー戦略も見直す。特定の業種や業態に強みを持つパートナーとの連携を強化し、共同でソリューションを開発する。パートナーが開発する製品やソリューションに対して、ウェブメソッドの製品、機能をOEMとして提供する考え。ウェブメソッドの前上級副社長で、米ウェブメソッドのアジアパシフィック・ジャパン アライアンス担当シニア・ディレクターに就いた大谷修造氏は、「日本、アジアでOEM供給を強力に進める」と述べた。

(@IT 垣内郁栄)

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ウェブメソッドの発表資料

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